【首都圏近郊おすすめ紅葉ハイキングルート】標高500m以下で「ジャンダルム級」の迫力! 見どころ満載の名低山を歩こう<茨城県・久慈郡>
■紅葉は生瀬富士山頂より先が見頃
山頂に戻ったら、登ってきたルートとは反対側に下ってみましょう。今の時期は山頂周辺の紅葉は終わりかけているものの、少し下った陽の当たる斜面ならまだ色づきを楽しめるはずです。 しばらく尾根を歩いていくと、眼下に巨大な袋田の滝が見えてきます。滝が見えるポイントは何箇所かありますが、特に「滝のぞき」と看板が付けられている展望台からの景色は抜群です。柵などはない断崖絶壁なので、くれぐれも写真を撮ることに夢中になり過ぎて危険のないよう、お気をつけください。
■巨大な滝の上を渡渉する珍体験
さらに尾根を下っていくと、滝の上流部にたどり着きます。 ここからは、水位次第ではなんと石伝いに川を渡渉することができます。この規模の滝の上を渡渉できる登山ルートなんて、なかなか他にはありません。「え、ここマジで行けるの?」と思ってしまうような場所ですが、浅いところにある岩を選んで思い切って踏み出してみましょう。 水位が多い日は、遡ってぐるっと回るルートもある(20分ほど追加で必要)のでご安心ください。 時期によっては両岸に長靴が置かれていることもあるそうです。靴を濡らさずに渡るには、足場の見極めが重要です。取材日は渡渉するにはなかなかギリギリの水位でしたが、なんとか渡り切ることができました。
■帰りの電車の時間を調べておこう
渡渉した先は、月居山を目指し、よく整備された階段の登り返しが続きます。15分ほど登ったところの分岐から、山頂を目指すルートと袋田の滝を目指すルートに分かれます。 もう少し登り足りないなという方は、小一時間ほどで登れる月居山に登るのもよし。日本三大名瀑を満喫したい方は、滝を間近で見られる観瀑台(通行料あり)を目指しましょう。 滝側に下山するとバスで駅まで戻ることもできます。帰りの時間帯も電車は1時間に1本ほどしかありません。今の時期は16時前の便に乗れるよう、駅を目指すのが良いと思います。17時前の便でもOKですが、谷間のエリアなので日暮れはかなり早いことを覚悟して行動しましょう。 山の紅葉はだいぶ終わりかけですが、麓に斜面によっては今週末もギリギリ紅葉登山が楽しめるでしょう。また、紅葉以外にも見どころがたくさんあって、登山者を飽きさせません。今年最後の紅葉登山は、茨城に足を延ばしてみてください。 BRAVO MOUNTAIN編集部 登山、スキー、キャンプなど、幅広いジャンルの外遊びに精通した多彩なライター陣が贈るアウトドア情報サイト『BRAVO MOUNTAIN』(ブラボーマウンテン)双葉社刊行のスキー誌『BRAVOSKI』やアウトドア誌『soto』の厳選記事も掲載。人気の山域紹介や注目ギアの使い方など、山にまつわる魅力溢れたコンテンツを展開します。
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