目でも“おいしく” 砂丘近くでラッキョウの花見頃
「鳥取市の花」ラッキョウが、赤紫色の花を咲かせている。猛暑や少雨の影響で開花が例年より約2週間遅い。見頃は14日ごろまで。 【動画】鳥取砂丘近くに咲くラッキョウの花 鳥取県はラッキョウ生産量が日本一。鳥取砂丘に近い同市福部町は有数の産地だ。「鳥取砂丘らっきょう」「ふくべ砂丘らっきょう」が地理的表示(GI)保護制度に登録されている。 JA鳥取いなば福部支店管内では、54戸が102ヘクタールで栽培。2024年は1190トンを出荷した。痩せた砂地で育つため、色が白く、身が締まる。シャリシャリの歯触りが魅力だ。 7~9月に球根を手作業で植える。年に1度は20~30センチ積雪する冬を地中で越し、春に成長して5、6月に収穫を迎える。約20個の花がネギ坊主のように球状に咲くが、9月に植えた畑では花芽ができず、咲いていない。花が咲くかどうかは、ラッキョウの出来には関係ない。 約2ヘクタールで栽培する浜本秀和さん(51)は「夏が高温過ぎて咲きが悪い。昔は秋の風物詩だった」と話す。 (鴻田寛之)
日本農業新聞