陸軍士官学校で100周年式典 頼総統「真の士官になれ」/台湾
(高雄中央社)南部・高雄市の陸軍軍官(士官)学校で16日、同校の創立100周年を記念する式典が開かれた。出席した頼清徳(らいせいとく)総統は、中華民国の生存と発展や台湾・澎湖・金門・馬祖の人々の安全と福祉のために戦う者こそが真の陸軍士官だと強調し、士官候補生らを激励した。 同校は1924年に広州の黄埔で開校。現在も「黄埔軍校」の呼び名を持つ。式典には頼氏の他、顧立雄(こりつゆう)国防部長(国防相)、韓国輸(かんこくゆ)立法院長(国会議長)、安全保障政策に関する総統諮問機関、国家安全会議の呉釗燮(ごしょうしょう)秘書長らが出席した。 頼氏はあいさつで、近年の大小さまざまな自然災害を通じて軍は民衆を愛し、民衆は軍を尊敬しており、軍と民衆は一つの家族のようだと言及。歴史上、何度も生死を共にして中華民国はすでに台湾・澎湖・金門・馬祖に根を張り、同校は現在の所在地、鳳山で枝を張り成長していると述べた。 また、台湾海峡の平和と安定は国際社会から注目されているだけでなく、世界の安全や繁栄に必要な要素だとし、教官や候補生全員が新しい時代の挑戦と使命を理解すべきだと語った。 (游凱翔/編集:田中宏樹)