認知症リスク低減に役立つ「MINDダイエット」って何? アメリカの新研究で"驚きの効果"が判明
どのように効果的なのか?
食品および栄養の専門家による米最大の組織Academy of Nutrition and Dietetics のメディアスポークスパーソンで、『Prevention』の医療審査会のメンバーでもあるメリッサ・プレストは「(MINDダイエットは)健康にいいと評価の地中海ダイエットとDASHダイエットを組み合わせて脳の健康を増進させます。そのほか、認知機能の衰えを遅らせることが証明されている食品を積極的に取り入れる食事法です」と説明する。 また「MINDダイエットで推奨される10の食品には、"脳の健康に大事"と今までに報じられてきた食品が多く含まれている。上記であげたような抗酸化物質が豊富な食品は炎症を鎮め、記憶や知識が損なわれるのを防ぐ効果があることがわかっている」と、プレストは説明する。 抗酸化物質が豊富な食品も抗炎症効果のある食品も、エイジングやアルツハイマー病に典型的な脳の変性を低減したり予防したりするのに効果があるという。 また、シェフ兼栄養士で、『The Plant-Based Diabetes Cookbook』の著者でもあるジャッキー・ニュージェントは「ほとんどの人にメリットがあり、非常に栄養豊富な食生活でしょう」とMINDダイエットを高く評価。「ベジタリアンではないものの、MINDダイエットのように野菜たっぷりの食生活は、2型糖尿病や脳卒中のリスクを潜在的に低減するなど、全体的にみて自身の健康を守るのに大いに役立ちます」と続けた。 MINDダイエットは誰にでもメリットがある栄養素が豊富で健康的な食生活だと、管理栄養士で『The Small Change Diet』の著者ケリ・ガンズも言う。とはいえ、医学的に気になる点がある人は、必ず医師に相談するようにとのこと。 プレストはまた、MINDダイエットは脳にメリットがあるだけではないと言う。「脳と食事の関係を研究した他のダイエットは、ケトや断続的断食のような高脂肪、低炭水化物の食事パターンであるのに対し、地中海ダイエットは低脂肪で抗炎症効果のある料理が中心です」。
From Prevention