「優勝しか狙っていなかった」竹田麗央 池ポチャで痛恨のダブルボギー
◇国内女子◇スタンレーレディスホンダゴルフトーナメント 最終日(6日)◇東名CC(静岡)◇6590yd(パー72)◇曇り時々晴れ(観衆3325人) 【画像】祈願の初優勝した佐藤心結 4打差逆転を狙った最終日、最終組の4組前で竹田麗央が怒とうのチャージを見せた。1番、3番から3連続と開始5ホールで4バーディ。ところが、8番で悪夢が訪れた。チャンスホールのパー5でティショットを大きく右に曲げた。傾斜地で左足下がりのラフから4UTを手にした2打目が前方の木を直撃し、グリーン手前の池に吸い込まれた。 まさかの5オン2パットでダブルボギー。「レイアップする考えはあんまりなくて、ガードバンカーまで行くかなと思っていた。ミスショットをしたのは、まだまだ練習が足りません」。バックナインで15番までに3バーディを奪ったが、上がり3ホールはすべてパーで終え、4位でフィニッシュした。 「優勝しか狙っていなかった」とスタート前から闘志を燃やした一日だっただけに「ちょっと悔しい」と唇を噛む。史上初の「年間3度の2週連続優勝」を逃し、1988年ツアー制施行後で3人目の年間8勝は先送りとなったが、強さは十分に見せた。 シーズン30試合目、出場25試合目で獲得賞金2億119万1850円に。シーズン35試合目、出場30試合目で“大台”を突破した2015年のイ・ボミ(韓国)を抜いて「シーズン最速2億円超え」は達成した。「(2億円が)どれくらいかよくわからないけど、まだまだ最後まで頑張りたいなと思う」。そう言って、竹田が気持ちを切り替えた。(静岡県裾野市/石井操)