最も飛ばないプロ・杉原輝雄「ポーカーフェイスは、その後のプレーでミスを取り返してくれるかもしれんエネルギー源や」
パッティングも「思い切り」で心を整えて臨むべし
杉原プロは、「反省はしても、後悔はするな」という言葉も残している。後悔はしていないが、次へつなげるために反省すると、勝敗を分けたのはパッティングの差だったと思う。 対戦相手は1.5~2mぐらいのいやらしいパットをほとんどミスしなかったのに対し、私は70cmぐらいを外して3パットにし、ホールを落としてしまったのが2回ある。入れなければ、そのホールを取られるという1.5mぐらいを、こともあろうにショートして外してしまったホールもある。 要するに、ポーカーフェイスは効果を発揮したが、パッティングでは勝負弱かったわけだ。ここのところを克服しなければならないのだが、これにも杉原プロは貴重な教えを残してくれている。 パッティングで集中力を高めるには、「思い切り」に徹すること いったん決断したらもう迷いは捨てること。それを「いや、こちらかもしれない、待てよ……」と迷う、これがいちばん集中力を削ぐのだそうだ。パットの神様のような杉原プロでも、「芝一本でラインが変わるなど、神様仏様の領域」と言うのだ。 だから、直感や目でイメージして、こうだと判断したらもう迷ってはいけないのだ。確かに、中途半端な気持ちでは集中できるわけがない。中途半端な気持ちで心乱れて打って、生きた球足を打てるはずがないというわけだ。 私は、この心構えができていなかったと思う。だから、入れなければ負けとなるホールなのに、ショートパットをショートしたり、アマサイドに外して2回も3パットにしたりしたのだ。ポーカーフェイスは何とかやれそうなめどがついた。次はパッティングでの「思い切り」に徹する心構えをマスターし、秋のグランドシニア選手権に臨みたいと思っている。 参考資料: 「「勝負師の資格はポーカーフェースにあり」数々のタイトルを獲得してきた感情マネジメント術【“甦る伝説”杉原輝雄の箴言集⑦】」みんなのゴルフダイジェスト、2024年5月30日