積み上げてきたものすべてを出して連勝誓うブラックラムズ。マイナス19点から始まるグリーンロケッツは超攻撃的を誓う
相手の3トライに対して6トライを奪い、獲得ポイントは5。 2試合を通しての勝ち点の合計、総得失点で争う入替戦で、リコーブラックラムズ東京はいいスタートを切った。
5月18日(土)に柏の葉公園総合競技場でおこなわれたディビジョン1(以下、D1)とディビジョン2(以下、D2)の入替戦(初戦)は、D1で10位だったブラックラムズがD2の3位だったNECグリーンロケッツ東葛に40-21と快勝した。
5月25日(土)に神奈川・相模原ギオンスタジアムでおこなわれる第2戦は、ブラックラムズ有利の状態で始まる。 グローンロケッツは勝ち点5、20点差以上で勝たないとD1への昇格はない。
勝ち方に関係なく、80分の時点で相手を1点でも上回っていればいいブラックラムズは、そんな状況に関係なく、いつも通りのスタイルで勝利を掴みにいくつもりだ。 パワフルなFWがモメンタムを生み、チーム全体を前に出す。
入替戦初戦も、そのスタイルを実践できた試合だった。 序盤こそ互いの力が拮抗するも、前半19分にHO武井日向主将がモールから先制トライを奪うと、4連続トライを奪った。 前半を26-7と大きくリードしてことが大きな勝因となった。
松橋は、「泥臭さ」を先頭に立って体現できる男だ。チームカラーをプレーで表現する。必勝の一戦で頼りになる存在だ。 ボール争奪戦に真っ先に頭を突っ込むプレーで仲間に勇気を与えるだろう。
シーズン最後の試合を笑顔で終えたいチームは、シーズンを通して積み上げてきたものを全て出し切る意思でひとつになっている。 どんな逆境の中でも、全員でセイムページを見て、サポートするチームを目指してきた。その成果を見せる。
昨秋のフランスでのワールドカップで、日本代表FWのパワーハウスとして活躍したFLアマト・ファカタヴァは好調を維持している。 SO中楠一期の安定したゲームコントロールと、FBアイザック・ルーカスが見せる爆発力は、相手にとって厄介だ。 本来なら入替戦に出るチームではないと証明する。