リカルド、中国GPで使用する新シャシーは「安心感をもたらす」シート喪失のプレッシャーは否定
RBは、F1第5戦中国GPでダニエル・リカルドのマシンを新シャシーに交換するが、リカルドはこれによって”安心”がもたらされると話した。 【動画】RBのF1日本GPに”お父さんカメラ”が迫る! 角田裕毅がポイント獲得。リカルドは日本語を学ぶ? リカルドは昨年アルファタウリでF1キャリアを再スタート。いきなり速さを発揮したものの手の骨折による戦線離脱もあり、今季RBにリブランドされたチームで速さを発揮し、レッドブル昇格にふさわしい実力があることを証明しようとしていた。 しかし開幕から4レースでは、チームメイトの角田裕毅が躍動。どうしてもリカルドのパフォーマンスが見劣りしてしまっている状態だ。 そんな中、RBは新しいシャシーを完成させ、リカルドが中国GPからこれを使用することを発表した。これまで使用していたシャシーに明確な不具合は見つかっていないものの、リカルドは少なくとも心理的にポジティブな効果があるはずだと語った。 「言うまでもなく、今年はちょっと苦戦している。それについては声を大にして言ってきた」 「でも、はっきりさせておきたいのは、あのシャシーをここで投入する計画は常にあったということだ。僕はただ、準備ができたらいつでもそれを使うよと手を挙げただけなんだ」 「ユウキは今のクルマに満足している。だから今は、僕たちみんなが大丈夫であることを確認し、チェックボックスのひとつにマークをして、心の安らぎを得るんだ」 「僕が使っていたシャシーに異常は見つからなかった。時々、目に見えるか見えないかというダメージがあることもある。それにもし古いシャシーを使っていたとしても、週末へのアプローチは変わらない」 「それでも何かが起こると思っている。心の奥底では、それが何らかの形で助けになると確信しているんだ」 リカルドは現在の状況を、ルノー移籍1年目となった2019年になぞらえた。彼はこの年、オーストラリアとバーレーンで苦戦しノーポイント。第3戦の中国GPで7位に入り、シーズン初ポイントを獲得している。 今季も同様に、中国GPが良いきっかけになることを願っているリカルドは、チーム内でプレッシャーに晒されているのではないかという憶測を否定した。 レッドブルとRBのリザーブドライバーを務め、昨年もリカルドの代役を務めたリアム・ローソンが早ければ今年中にシートを獲得するのではないかと噂されているのだ。 「僕が安心感を得る必要があるわけではないんだ。毎日チームの近くにいるから、彼らからそれを聞くことができると思う」 そうリカルドは語った。 「シーズン序盤はあまりいいスタートではなかったが、ルーキーとしてこのスポーツに定着し、何かを証明しようとしているわけでもない。僕には実績があるし、それが証明されている」 「チームもそれを信じているし、僕にはそれができるとわかっている。1年もかかることは望んでいないし、そうなるとは思っていない」 「彼らがまだ見たことのないものを見せようとしているわけじゃない。 僕たちはただ、自分が達成できると思える場所に自分を送り込もうとしているだけなんだ」 「自分のためだけでなく、彼ら(チーム)のためにもパフォーマンスを発揮したい。でも”次の週末に席があるか”というプレッシャーはない。そういうのはないんだ」
Jake Boxall-Legge, Oleg Karpov