<速報>マー君、6回3失点で復調をアピールできず
それらの声を封じるために重要な先発での立ち上がりにマー君は、エースらしくない顔を見せてしまった。 2回からは、スプリットのコントロールを取り戻して修正。このあたりが、田中の高い能力である。ツーシームが軸だが、最速は151キロをマーク。ストライクを先行しながらボールに力はあった。2回、3回と、三者凡退。4回には、先頭のローニーにツーシームをショートの上に弾き返されたが、続く、フォーサイスをスプリットで三振。ローニーの盗塁失敗などにも助けられチャンスを広げさせない。 だが、5回に手痛い追加点を与えてしまう。先頭のキアマイアーに高めに甘く入ったボールを引っ張られ、一塁線を破る三塁打。無死三塁からリベラを追い込んでから三振を狙いにいったスプリットが決まらない。ポーンとバットを合わせられて、これがライトへの犠牲フライとなった。打率1割台の9番打者から狙った三振を奪えなかったのが、現状のマー君の調子を象徴しているのかもしれなかった。 結局、6回にもマウンドに上がったマー君は、6安打3失点5奪三振の内容で、ギリギリクオリティスタートは守ったまま96球で0-3のスコアの状況で降板した。 打線は、レイズのここまで9勝5敗のヤングエース、アーチャーを攻略できなかったが、彼がマウンドを降りた8回に4番のテシェイラが価値ある同点3ラン。ゲームを振り出しに戻して田中の負けが消えた。 試合は延長にもつれ込み、12回に先に2失点したが、その裏、マー君の女房役であるマッキャンの劇的な逆転サヨナラ3ランでヤンキースが勝利を手にした。