<速報>マー君、6回3失点で復調をアピールできず
ヤンキースの田中将大投手(26)が4日(現地時間3日)、ヤンキースタジアムで行われたレイズ戦に先発、6回を投げて6安打3失点5奪三振で降板した。制球が不安定だった立ち上がりに2失点。ツーシームを軸に勝負球にスプリットを使うピッチングパターンで、ストレートの最速は154キロをマークするなど、クオリティスタートは守ったが、この2試合で13失点していた“狂い”を完全修復したとは言えないピッチング内容だった。降板時点でのスコアは0-3だったが、8回に4番、テシェイラの3ランで同点に追いつき田中の負けは消え、延長12回、マッキャンの逆転サヨナラ3ランでヤンキースが逆転勝ちした。
完全復調をアピールすることはできなかった。 マー君は、その立ち上がりに苦しむ。レイズの先頭、サイズモアに落ちないスプリットをとらえられ一塁線を破るツーベース。続くバトラーはウイニングショットの外のストレートが外れて歩かせた。無死一、二塁でロンゴリアにまた落ちないスプリットをレフト線へ運ばれ、ひとつのアウトもとれずに先制点を許す。 さらにローニーは、外で追い込んでおきながら、勝負球は甘く、149キロのツーシームを犠牲フライに十分の飛距離のライトフライを打たれた。後続は断ったが、最も危険な立ち上がりに、リーグ14位のチーム打率(・240)しか残せていないレイズ打線に2点を与えてしまった。 真価を問われる先発だった。 21日のタイガース戦では、3本の本塁打を浴びて5回7失点で3敗目。中5日で臨んだ27日のアストロズ戦でも、再び3発の被弾で5回を6失点。この試合には勝敗がつかなかったが、2試合で13失点の異常事態。「感覚とのズレ。メカニックがおかしかった。狙ったとこを外し続けた」。田中は、そう自己分析をしていたが、地元のメディアは、厳しく叩いた。「肘に問題がなければ、もっと問題」「もうエースではない、2番手クラスだ」。エースの称号剥奪を訴えるような記事もあった。