【陸上】北口榛花「火加減間違えずにじっくりコトコト…」体操、バド、競泳トレ「あまり焦らずに」
新シーズンのテーマはじっくりコトコト? パリ五輪陸上女子やり投げ金メダルの北口榛花(26=JAL)が14日、都内で練習を公開した。来年9月の世界選手権東京大会では日本女子初の連覇がかかる。「自分は体の柔らかさが強み。料理と一緒で強火で焼きすぎないよう、トレーニングの強度、火加減を間違えずにじっくりコトコトやっていけたら」と“北口節”で抱負を述べた。 9月中旬から約1カ月半のオフを挟み、1日から国内で再始動。競技経験のあるバドミントンと競泳に加え、体操のトレーニングも導入。「柔らかさの中にどう力を足していくか」。前転や後転、側転や倒立前転で体のバランスを確認。今季の序盤は柔軟性を生かした投てきに苦戦したこともあり「あまり焦らずに」と地道に土台を固める。 新たな取り組みにも、持ち前の前向きな姿勢は変わらない。「新しい自分に出会えると思って練習を始めている。どんな自分が出来上がるか楽しみ」。その先には、あと60センチと迫るアジア記録(67メートル98)の更新を見据える。「それなりに自信がある。ゆくゆくは70メートルを目指したい」。この冬は自分自身を煮込み、熟成させていく。【藤塚大輔】