【解説】 なぜマスク氏は各国の政治に介入しようとしているのか
© BBC News
アメリカの大富豪イーロン・マスク氏が、イギリス政治に介入しようとしていることが話題となっている。 マスク氏は先に、英野党「リフォームUK」の党首を、ナイジェル・ファラージ氏から交代させるべきだと主張。 また、過去に起きた組織的な児童性的搾取事件について、当時検察トップだったキア・スターマー首相に責任があると主張し、首相を退任するべきだと発言している。 一連の騒動について、BBCのロズ・アトキンス分析担当編集長は、マスク氏はツイッター(現X)を買収した際に大きな影響力を手に入れ、それを大きな政治力に変換させたと解説する。 昨年の米大統領選では、Xを利用してドナルド・トランプ氏への支持を増幅させた。 ブラジルでも、Xに誤情報の制限策を命じた裁判所命令に背き、一時、国内サービスが停止される事態となった。 総選挙が間近に迫るドイツについては、極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」への支持を表明している。 こうしたマスク氏の動向を、欧州の指導者らが懸念を持って見ていると、アトキンス編集長は分析する。
© BBC News