ランチ代の節約に、240円の「カップヌードル」ばかり食べています。栄養面が心配ですが、普通のランチより“節約”はできてますよね…?
昨今物価が高騰し、食費に回すお金をなんとか少なくしたいという人もいるのではないでしょうか。そんな人たちにとってカップめんは価格が安く、短い時間で気軽に食べられるものになっていますが、一体食費がどのくらい抑えられているのか、栄養的には問題ないのだろうかと気になる人もいるかもしれません。 本記事では、カップヌードルの食費面・栄養面について解説していきます。 ▼節約のために「カップラーメン」はNG? 栄養バランスと節約を両立させる方法とは?
カップめんを食べる頻度は?
カップめんを食べている人たちはどのくらいの頻度で食べているのでしょうか。2023年に実施したマイボイスコム株式会社の調査によると、図表1のような結果となっています。 図表1
マイボイスコム株式会社 カップめんに関するアンケート調査(第11回)より筆者作成 図表1を見て分かる通り、カップめんを「月に2~3回」食べているという割合が一番高く、次いで「数ヶ月に1回」「月に1回」という順番になっています。週に1回以上食べているという人の割合が24.7%という結果を踏まえると、比較的カップめんを食べる頻度が少ない人のほうが多いといえるでしょう。
カップヌードルは節約になる?
今回は日清食品株式会社のカップヌードルが、節約になるのかどうかを確認していきましょう。日清食品のオンラインショップでは、2024年9月17日時点でカップヌードルは236円(税別)となっています。 2023年に総務省統計局が発表した「家計調査(家計収支編)」によると、単身世帯の1ヶ月の食費は平均4万6391円、2人以上の世帯は8万6554円です。 30日間3食とした場合、単純計算すると単身世帯の場合で1食当たりの食費は4万6391円÷90食=515.45円、2人以上世帯(平均世帯人員数2.901人)の場合は約321円となるため、昼食をカップヌードルにすれば単身世帯の場合は279円、2人以上世帯の場合は約85円の節約になることが分かります。
カップヌードルの栄養面は?
結論としては、カップヌードルを栄養の観点から考えると、栄養バランスが整っているとはいえません。特に気になるのはカップヌードルに含まれている塩分の量です。 30~49歳の健康な成人の1日当たりの食塩摂取量の最大目安が、男性で7.5グラム未満、女性が6.5グラム未満となっています。 日清食品のカップヌードルに含まれる食塩量は1食 (78グラム)あたり4.9グラムのため、朝食や夕食に含まれる食塩量も考えると、食塩摂取量が目安量を超えてしまう可能性があります。食塩を取りすぎると、脳卒中や心筋梗塞といった重大な病気につながることもあるため、注意しなければいけません。