民間企業での経験を活かした「公務員」の社会人採用ってどんなもの?年収や応募条件は?
民間企業で働く人の中には、これまでの経験をさらに生かしたいと考える人がいるかもしれません。その中で公務員の社会人採用があることを知り、どのようなものか気になる人もいるでしょう。 今回は公務員の社会人採用がどのようなものかとあわせて、平均年収や求められる人物像・期待されていることなどをまとめました。 ▼「公務員は安定している」って本当? 定年退職の割合や退職金の平均額を教えて!
公務員の社会人採用とは?
公務員の社会人採用とは、民間企業などでの職務経験がある人を対象として実施されるものです。 人事院の国家公務員試験 採用情報NAVI「社会人の皆さんへ(中途採用に関する情報)」を見ていくと、2023年度には以下4つの試験が実施されており、2024年度も同職種での採用試験が予定されているようです。 ・法務省専門職員(人間科学)採用試験 法務教官(社会人) ・国家公務員採用一般職試験(社会人試験(係員級)) ・刑務官採用試験 刑務(社会人) ・入国警備官採用試験 警備官(社会人) なお、社会人採用に関してはWeb上での説明会も実施されています。そのため、該当する職種の募集が行われている場合は、一度チェックしてみてもいいでしょう。
社会人採用の平均年収
社会人採用の平均年収は、職種や都道府県によって異なるようです。岐阜県が発表している「令和6年度 岐阜県職員採用選考案内【社会人経験者】」によると、初任給の例は以下のようになっていました。 ・行政職:採用時年齢30歳・大学卒業後民間企業等での職務経験8年で27万円/月 ・保健師:採用時年齢30歳・大学卒業後民間企業等での職務経験8年で28万円/月 ・薬剤師:採用時年齢32歳・大学卒業後民間企業等での職務経験8年で28万円/月 ・獣医師:採用時年齢32歳・大学卒業後民間企業等での職務経験8年で34万円/月 上記の金額には各種手当は含まれておらず、あくまでも基本給のみの計算となります。なお、各種手当に該当するのは「扶養手当」「時間外勤務手当」「通勤手当」「住居手当」「期末手当」「勤勉手当」などです。 55歳までは原則として毎年1回の定期昇給も設けられていることから、人によっては年収アップにもつながるでしょう。