【函館便り】この笑顔をぜひどうぞ…函館に秋山真一郎あり!今年は技術調教師で参戦中です
「生存確認にもなるから、ぜひどうぞ」。函館競馬場の調教が終わる午前9時近く。写真撮影を快くOKしてくれたのが秋山真一郎調教師(45)でした。騎手としてJRA通算1059勝、重賞38勝、G1・2勝と活躍し、今年2月末でムチを置きました。現在は武幸四郎厩舎で技術調教師として競馬に携わっている師。18年にはJRA全10場重賞制覇を達成。史上6人しかいない快挙を成し遂げた師はこの函館には特別な思いがあるらしいです。師は「函館は気候がいいし、町が競馬になじんでいる。ご飯とか食べに行っても『応援しています』とかお会計の時に言われることも多かった。開催がこの時期しかないのに、他の町とは違う感じがする。雰囲気がいい」と話してくれました。 調教スタンドではJRA競馬学校で97年卒13期生で同期の村田一誠調教師と談笑する場面もありました。秋山師は「学校時代にはこうやって調教師になっているとは想像しなかったね。一誠や幸ちゃん(武幸四郎調教師)が早く先生になってね」と現在の状況をかみしめていました。また東西の騎手が参戦して交流が深まる北海道。師も例外ではなかったようです。「黛(弘人騎手)とかは僕が函館に来るようになった時にデビューして、寮の部屋も隣だったからね」と当時を懐かしむようにほほ笑みながら語ってくれました。 騎手時代のファンにはうれしい言葉を言ってくれました。「僕は調教で乗るよ。今日も乗ったし。乗らない人もいるし、考え方はそれぞれあるけど、僕はやっぱり馬に乗りたい。状態を確認したいかな。調教をしていって変わっていく馬が好きだし」。うれしい。ありがとうございます。そのファンの1人です。僕は関東なので機会は少ないかも知れませんが、ぜひまた取材させてください。【舟元祐二】