エアコンの冷房「28度」から「26度」にしたら電気代はどれくらい変わる?ジメジメしているので温度を下げたいです…
猛暑が続くなか、しっかりと冷えた部屋で作業を進めたい方もいるでしょう。一般的にエアコンは28度設定がよいとされていますが、部屋を一気に冷やすために26度と低い設定にするケースもあります。 エアコンは、設定温度を変えると電気代も異なるため、注意が必要です。今回は、エアコンの設定温度を2度下げたときの電気代の差や、エアコンで効率よく部屋を冷やすコツなどについてご紹介します。 ▼エアコンを「24時間」つけっぱなしだと、電気代はいくらかかる? 1ヶ月の電気代を試算
エアコンの冷房の設定温度を2度下げたら電気代はどれくらい変わる?
今回は、以下の条件でエアコンの冷房の設定温度を2度下げたときの電気代を比較しましょう。 ・電気料金の単価は公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が公表している31円/キロワットアワー ・エアコンはA社の製品(12畳程度・消費電力800ワット)を使用 ・使用時間は24時間を30日間 電化製品の電気代は「消費電力(キロワット)×使用時間×料金単価」で計算できます。式に各数値を当てはめると1日あたり(24時間使用)では「800ワット÷1000×24時間×31円/キロワットアワー」となり電気代は595.2円、30日間では1万7856円となります。 環境省によると、冷房時、エアコンの温度を1度上げるとおよそ13%の消費電力量を削減できるとのことです。つまり、冷房の設定温度を1度下げるとおよそ13%消費電力量が増加する計算です。 この数値を基にすると、冷房を2度下げた場合の30日間の電気代は約2万2800円かかります。約4944円増加すると想定できるでしょう。ただし、機種や外気温の状況などにより電気代は変わります。そのため、あくまでも参考値である点は留意しておきましょう。
効率よく部屋を冷やすコツ
冷房時、エアコンの設定温度を下げるとその分電気代が上がることが分かりました。しかし、少しでも節電したくても、健康面から考えると冷房を控えることは難しいでしょう。 ここでは冷房の温度を下げずに、部屋を冷やしやすくするコツをご紹介します。 ■室外機の周りに不要物を置かない 冷房を使用しているときの室外機は、部屋の中のあたたかい空気を外へ吐き出す役割です。しかし、室外機の前に物を置いていると、吐き出した熱がふたたび室外機の中へ戻るため、冷たい空気を出す能力が低下します。効率よく冷房機能を使うために、室外機の周りにはなるべく物を置かないようにしましょう。 また、室外機自体があたたまることを防ぐために、室外機専用の日よけカバーをつけたり少し離れたところにサイズの大きい植木鉢を置いたりするなどして、太陽熱を避ける方法も有効です。 ■扇風機やサーキュレーターを併用する 扇風機やサーキュレーターを使用すると、エアコンの冷たい空気を部屋全体に広げられます。冷えた空気は下にたまりやすいため、扇風機やサーキュレーターの向きは水平か上向きにしておきましょう。 また、室内に太陽熱が入りにくくなると、部屋に充満した空気が冷たい温度をキープできます。窓の外側にすだれをかけたり植物を育てて緑のカーテンを作ったりすると、太陽熱をさえぎりやすくなるためおすすめです。 長時間家を空けるときはカーテンだけでなく雨戸も閉めてしまえば、太陽熱が家の中に入りにくくなります。