松商と都市大塩尻のベンチ外メンバー 長野大会を前に引退試合
第106回全国高校野球選手権長野大会(6日開幕)を前に、松商学園(長野県松本市)と東京都市大学塩尻(塩尻市)両校のベンチメンバーから外れる3年生の引退試合が4日、駒ケ根市南割公園アルプス球場で行われた。後輩や保護者らの熱い声援に後押しされ、両校の選手たちが3年間の集大成をプレーで示した。 1、2年生が声を張り上げて応援し、球場は本番さながらの熱気に包まれた。試合は先攻の松商が初回に先制。しかし都市大塩尻が直後に同点とし、2回に2点を奪って勝ち越した。試合は都市大塩尻が5回に打者一巡の猛攻で5点を加えるなど、食らいつく松商を引き離して11―4で勝利した。 生還して仲間に迎えられると、思わず涙をこぼす選手もいた。都市大塩尻の先発投手・中沢哲希(てつき)さん(18)は「高校最後の試合、悔いが残らないよう全力でできた」と笑顔をのぞかせた。先制打を放った松商の長瀬叶大(かなた)さん(17)は「打った時に『やってやった』と思った。できることはやった。夏はメンバーの背中を押していく」と、甲子園への夢を仲間に託した。
市民タイムス