日銀12月会合“主な意見” 「利上げの局面近いが辛抱強さ必要」アメリカ経済の不確実性を前に
日銀は、政策金利の維持を決めた先週の金融政策決定会合の主な意見を公開しました。アメリカ経済の不確実性などから、政策金利の維持を支持する意見が多かった一方、追加の利上げに前向きな意見も複数出ていたことがわかりました。 日銀がきょう公表した12月会合の主な意見によりますと、アメリカのトランプ次期政権の政策が不透明だとして、「今回は金融政策を現状維持とすることが適当」など利上げの見送りを支持する意見が多く出ました。 また、ある委員は「利上げを判断する局面は近い」と前置きしつつも、アメリカ経済の不確実性を理由に「今しばらく注視する辛抱強さも必要だ」との考えを示しました。 一方で、「金融緩和の度合いを調整することができる状況だ」や、「前もって金融緩和の度合いの調整を行うことも必要」など、追加利上げに前向きな意見も、複数出ていたことがわかりました。 日銀はこの12月会合で、3回連続となる政策金利の維持を決めていて、植田総裁は会見で、追加利上げの判断に当たっては、特に賃金をめぐる情報が「もう少し必要」と話していました。
TBSテレビ