ポーランド軍新兵確保に腐心 28日間の夏季基礎軍事教練
ノボグルト、ポーランド、6月26日 (AP) ― アサルトライフルが目の前に並べられ、ポーランドの若者たちは草の上にひざまずき、サバイバルキットの詰め方の指示に従う。 次に迷彩塗料の塗り方のレッスンが始まる。インストラクターは、すでに顔に塗られている鮮やかなグリーンに暗い筋を入れる方法を実演しながら、「明るい色を塗りすぎないように」と注意する。 ここはポーランド東部ノボグルトの森にある訓練場で、参加者には高校を卒業したばかりの若者が多い。 少し前まで、彼らはパーティーのために化粧をし、修学旅行のために荷物をまとめていた。しかしこの夏、彼らは18歳以上のポーランド人に基本的な軍事訓練を提供する「軍隊と過ごす休日」という新しいプログラムに参加することになった。 ロシアからの新たな脅威に直面してポーランドが軍備を拡大する中、軍部が新兵を確保するために導入したプログラムだ。 「休日」という名前と夏に行われるという事実にもかかわらず、このプログラムには休暇らしいものは何もない。参加者は早朝から訓練場に向かい、戦闘技術やサバイバル技術を学ぶ。訓練場にいないときは、宿舎の掃除をする。家に帰ったり、町に出かけたりするために基地を離れることは許されない。 関係者によれば、この夏ポーランド全土で28日間の軍事教練が開催され、プログラムの参加者には1500ドルが支払われるため、大きな関心が寄せられているという。 軍人の道を進むことを選択した者は訓練終了後、兵士の宣誓を行い、職業軍人、領土防衛軍、予備役のいずれかに入隊することができる。 (日本語翻訳・編集 アフロ)