【仁淀ブルー】最高のロケーションで尾びれの大きな黄金鮎と戯れる!
灼熱の高知県では夏の大祭「よさこい祭り」が開催されていた。街は踊り子の熱気に包まれ、鳴子の音が鳴り響いている。そんな賑やかな街を抜けたところに現れたのは、深い山々に囲まれた清流・仁淀川。源から124kmの流程を経て、四国の山中を抜け太平洋へと注ぐ。その美しい真っ青な水色から〝仁淀ブルー〟と称されるこの川では、真夏の日差しの下、たくさんの命が育まれていた! 【YouTube無料動画】四国の河川は仁淀川だけじゃない!四万十川での大鮎コンテンツ
目の醒めるような青く透き通った水の中には金色の光を放つ鮎達の姿が!
雨の降らぬ日々が続く8月半ば。毎年この時期は〝台風の通り道〟となる高知県ではあるが、今夏は台風の訪れはないまま。恵みの雨待ちの仁淀川は渇水、高水温となっていた。1週間後には鮎釣りの全国大会がここ仁淀川で開かれるとあって腕利きの選手たちが下見に入っていたようだが、釣果に伸び悩んでいる状況であった。そこで地元のアニキに「どこ行けばいい?」と連絡すると「池川が良いぞ!」ということなので、仁淀川上流部の池川地区へと向かうことにした。ここは観光スポットとしても有名であり、〝仁淀ブルー〟と称される美しい清流を堪能できるエリアでもある。 今回は、数年ぶりに会う関西の友人と待ち合わせていた。久々の再会に胸を弾ませながら到着すると、友人はすでに川にいた。橋から覗く流れは期待通りの美しい青!〝仁淀ブルー〟は本当に綺麗だ。こちらの流域も渇水気味ではあったが川に見える石には追いかけっこをする良型の鮎の姿が相当数見えた。こりゃ~沢山いるぞ~!そして、我々も早速河原へ。と、オトリ缶を川に浸けようとした時だった。友人から「水合わせをしないと弱るぞ~!」とのアドバイスが。オトリ缶に手を漬けるとヒヤッとかなり冷たい!相反して川に浸かるとぬる~い。30分ほど時間をかけて慎重に水合わせを行った。 待ってました!ようやく竿出しの時!入渓点から目の前のポイントに入った友人は良い感じの石が点在する浅場で早速1尾目をヒットさせている!久しぶりに竿を並べたが、相も変わらず流石の腕前であった。野鮎を手に入れれば連続ヒットである。仁淀ブルーから飛び出す鮎は良型で、魚体が夏の陽射しに照らされ金色に輝いていた。 私は友人の上流を切らせてもらい対岸へと向かった。透明度の高い川では水深が分かりづらく、思ったよりも水深が深いことが多々あるので注意しながら歩を進めていく。歩く先々には鮎の姿が見え期待が高まる。静かに腰を下ろしオトリ鮎を放つ。多くの鮎の姿が見えるもののなかなか掛からない。渇水という状況もあり、鮎たちは臆病になっているようだ。そしてやはり垢ぐされも進み石はよく滑る。石色の良い場所を見極めることも重要な要素になるだろう。やはり野鮎に変わらないと…そんなに甘くはないか~。足元に見える鮎たちが散ってしまわぬよう静かに釣りを続けていく。目の前の友人の入れ掛かりを見つつ辛抱の時間が続いた。