【バレー】天皇杯・皇后杯ファイナルラウンドが開幕。Vチームを破った女子の筑波大、青学大、東女体大、男子の中京大、天理大などが2回戦へ。高校勢は女子の東九州龍谷と今治精華がSVチームからセットを奪う
令和6年度天皇杯・皇后杯 全日本バレーボール選手権大会ファイナルラウンドが12日にAsueアリーナ大阪(大阪府大阪市)にて開幕。初日は男女の1回戦が行われた。 男子はバルセロナ五輪代表の青山繁監督率いる中京大がVリーグのフラーゴラッド鹿児島をフルセットの大激闘の末破り、2回戦へ。同じく天理大もVリーグ所属のつくばユナイテッドSun GAIAにフルセットの末、接戦をものにして2回戦進出を果たした。このほか大学勢では東海大が愛媛クラブをストレートで下し、大学同士の対戦となった立命館大対東亜大の試合は東亜大が3-1で勝利し、それぞれ2回戦に駒を進めた。
一方の女子も高校・大学勢が健闘。大学は3校がVリーグのチームを破って2回戦進出を果たした。筑波大はブレス浜松に、青山学院大はフォレストリーヴズ熊本にそれぞれフルセットで勝利。東京女子体育大はJAぎふリオレーナを3-1で下した。元日本代表の江藤直美監督率いる龍谷大もSVリーグの岡山シーガルズから1セットを奪う健闘を見せた。 高校勢は3校とも1回戦で姿を消したが、2校がそれぞれSVリーグのチームから1セットを奪った。今治精華高はビーチバレーでもアンダーカテゴリー代表などで活躍する森川仁湖主将、矢田和香選手らが健闘し、SVリーグのKUROBEアクアフェアリーズから第1セットを25-22で先取。同じく東九州龍谷高も忠願寺風來・莉桜姉妹らの活躍でSVリーグのアランマーレ山形から第2セットを25-16と点差をつけて奪い、躍動した。 主将を務める忠願寺風來は敗戦に涙を見せながらも、「初めて公式戦でSVリーグのチームと対戦し、春高の前に貴重な経験を積むことができた」と語った。11日にはAstemoリヴァーレ茨城への入団内定も発表されたが、「自分の将来のことを意識するよりもまずは最後の春高を見据えて戦った」と話し、1月に開催される春高に向けて集中している様子が窺えた。妹の莉桜も姉と一緒に戦う最後の春高への思いが強く、「苦しい時に思い浮かぶのは姉の顔で、尊敬しているし、姉のために頑張ろうと思う」と語った。