ひらまつ、星野リゾート、温故知新…涼とグルメを楽しむラグジュアリーな宿3選
■ひらまつ最高峰の美食を味わう
夕方には、たき火の炎のゆらめきを楽しめる「TAKIBIラウンジ」へ。グランピング風にテントが張られ、キッチンカーではスープやサングリアなど季節に合わせたドリンクや軽食もふるまわれる。たき火でのマシュマロ焼きも楽しい。日が落ちて涼やかな外で、火を見つめてゆっくりだんらんできる至福の時間だ。 「THE HIRAMATSU 軽井沢 御代田」には、フランス料理「ル・グラン・リス」とイタリア料理「ラ・ルミエール・クレール」があり、共に宿泊者限定で、いずれかのレストランを予約時に選ぶ。2021年の開業時から総料理長である柳原章央氏が腕をふるう「ル・グラン・リス」は、ひらまつらしい正統派の技が生きたフランス料理。有機野菜など長野の食材を用い、味の引き出し方や美しい仕上がりが素晴らしい。 「Menu la Forêt(森のメニュー)」には時節により変わる、使う素材だけが書かれた10品が並ぶ。その一つ「信州プレミアム牛のロースト ビーツとリコッタチーズのファルス 人参グラッセ」は、低温でじっくりとローストした信州プレミアム牛やリコッタチーズ、ビーツのピクルスの組み合わせ。南信州産だというニンジンの味の濃さにも驚かされる。 開業の2年前から近隣の生産者を回って食材を研究したという柳原氏。3年を経た現在は、野菜の種類ごとにその生産を得意とする農家から取り寄せ、野菜の味と力を感じてもらう料理を作っているという。また、ステーキナイフや器、打ち刃物、漆など地元長野の工芸品を取り入れている。 朝食も信州産りんごジュースや焼きたてパン、近隣の牧場のバターやはちみつなど長野の食の豊かさを味わえる。ダイニングでゆっくりフルブレックファストを味わうのもよいが、サラダやスープなどをモーニングバスケットに入れて、部屋に持って来てもらうこともできる(数量限定、前日午後8時までに要予約)。森に囲まれて味わうプライベートな朝食時間がなんとも贅沢(ぜいたく)だ。ヴィラスイート1泊2食付 、1室2人利用で1人当たり14万700円から。