「Oasisの再結成」は、どのレベルの奇跡なのか? ライブ応募は脅威の4500万人
Oasisとの出会い
ここでOasisを愛してやまないLEOと、みのがOasisとの出会いを語る。 LEO:15歳のとき、MTVから流れてきた『The Hindu Times』って曲があっって。Oasisに入る前に、ニルヴァーナが好きだったから、ニルヴァーナとOasisの『Live Forever』って曲が密接なところがあって。カート・コバーンが亡くなったときにOasisが『Live Forever』って逆のメッセージを書いているわけよ。世界はクソだ、死んでやる、みたいなところから俺ら永遠に生きてやるっていう。ニルヴァーナ好きとしては『Live Forever』は激しくないっていうイメージだったの。そんな中、15歳で『The Hindu Times』をリアルタイムにMTVで見たときに、カッコいいなって。ちょっとロックっぽいというか。そこで過去作を聴いてみたら、『Live Forever』も好きだけどそれ以外も激しい曲がいっぱいあるじゃんって。それでヤバくなっていきましたね。 みの:僕も奇しくも同じ年代で15歳に出会ったんですけど、当時僕はビートルズ一筋で、オタクだったんですけど、中学校の非常勤のイギリス出身の先生がいて、先生に「いいバンドを教えてよ」って訊いたら「Oasisだ」と。ちょうどその頃に『Don't Believe the Truth』ってアルバムが出たタイミングで、『Lyla』という曲と出会いました。最高。ビートルズとOasisって共通点がかなりあるので、めちゃくちゃすんなり入っちゃいました。LEOさんと同じく過去作を聴いてハードな面も再発見してめちゃくちゃいいなって。
再結成は…感動と不安が交錯
続いては、Oasis解散後のノエルとリアムそれぞれの活動についての話題に。まずはリアムについてLEOが解説した。 LEO:お兄ちゃんがそんなにキレると思っていないリアムは、ノエルが抜けたOasisのメンバーと一緒に『Beady Eye』(というバンド)をやるんです。Oasisの曲はやらねえ、新人の気分で行くぜって。ライブハウスも小さいところでやって、フェスとか出るんだけど、全然うんともすんともならなくて。ノエルとリアムってけっこうメンバーに冷たいの。お兄ちゃん以外はメンバーがバンバン変わっているし。メンバー内でもいろいろあって疲れちゃうわけですよ。それで『Beady Eye』を解散するんですけど、その後は妻にも浮気がバレて、とんでもない慰謝料の請求をされ、3年くらい休むんです。 LEOはOasisのアルバム『Don't Believe the Truth』以降、6回くらいリアムの歌う姿を観てきたが、「声が出てこなくなっている」と感じたという。 LEO:声が全然伸ばせない。酒も飲むし。そんな中、3年で今の妻と出会って。Oasisのことを知らなかった妻で、でも「あなたは音楽なんじゃない?」って、ギャラガー兄弟の長男ポールとノエル含め、みんなでリアムを支えていくんですよ。その中、頑なに何もやってこないで不良とロックンロールを示した男がボイトレ、ランニングをやるんです。いろんなこだわりを全部認めて努力するんです。それで50歳を超えたリアムは一番声が出ていますよね。ソロアルバムも最高。 一方、ノエルの解散後の活動についてみのが解説した。 みの:リアムのストーリーを振り返っていて、けっこう破天荒というか紆余曲折ある感じですが、それと比べるとノエルは優等生的というか。「Noel Gallagher's High Flying Birds」というバンドを結成して、アルバムを5枚(オリジナルアルバム4枚、コンピレーションアルバム1枚)出しているんですけど。Oasisって後期に向かっていくにつれて、ストレートなロック以外もやるようになって音楽性を拡張していっている中で、でもリアムの声の帯域とかに合わせた作曲をしなきゃっていうのもあったと思うんです。そういうのが取っ払われて、わりと自由にこれまでOasisでやらなかったことをガンガンやっちゃおうっていうプロジェクトになっていくと。そういう意味でも悪ガキなんだけど真面目さが見えちゃうというか。 LEO:Oasisから離れて行くノエルのアルバムの良さと、よりロックンロールピュアになるリアムとって。 みの:そう。真逆のほうに行くというか。 あっこゴリラ:私はOasisの知識が薄いけど、メディアとかでノエルってすごいことを言うよね。でも音楽に対してはすごく真面目なんですね。そうやって修復不可能って言われていた2人が奇跡の再結成を果たしたんですね。感動ですよね。 みの:もう感動でしかない。 LEO:あと、いつまでOasisをやってくれるかっていう一抹に覚える不安(笑)。 みの:実際にステージを観るまでは安心できないっていうヒヤヒヤもありますよね。