【ラグビー】部員一人でも参加OK。「楽しい」を追求した高校リーグ。2019年創設「スーパー・エンジョイ・リーグ」
SELには、試合後にもエンジョイの要素がある。 開始当初からラグビーの文化であるアフター・マッチ・ファンクションを行っているのだ。 8月24日の開催日においても各試合後、ピッチ脇にレフェリー主導で両軍が集まり、両キャプテンが讃え合い、同じ背番号同士のプレイヤー達が握手を交わした。 「試合後に殺伐としていても、感謝の言葉を述べていると消えますよね。試合後は仲間になるんだと感じてもらえたら」(本村先生) 東京学館浦安の島尻優キャプテンは野球部出身。SELで触れてきたラグビー特有の文化は目新しく、心地よかった。 「アフター・マッチ・ファンクションで、相手チームから良かったところ、改善点が聞けるので嬉しいです」(東京学館浦安、島尻キャプテン) また全員集合の記念写真も恒例のひとつだ。 8月24日の撮影時、カメラを構える本村先生が各チームのメンバー全員に声をかけた。 「みんな混じってな!」 戦った者同士が肩を組み、笑顔で一枚の写真におさまった。 「ラグビーを通じて、これからもいろんな『楽しい』といえる場面をつくっていきたいと思っています」(本村先生) ラグビーが楽しい――。その当たり前のようで当たり前ではない感覚を、情熱と工夫で、これからも守り続けたい。 (文:多羅正崇)