テザーの米ドルステーブルコイン「USDT」、アプトス上で発行開始
USDTがアプトス上で発行開始
米ドルペッグのステーブルコイン「テザー(USDT)」が、アプトス(Aptos)のメインネット上で発行開始された。「USDT」発行元のテザー社(Tether Operations)およびアプトスを支援するアプトス財団(Aptos Foundation)が10月28日発表した。 アプトスは、Move言語を採用したレイヤー1ブロックチェーン。並列処理、パイプラインおよびモジュラー技術を用いて、安全かつ効率的なトランザクションの実行を可能としている。なおMoveは、メタ(旧:フェイスブック)が2019年に「リブラ(Libra)」として発足したステーブルコインプロジェクト「ディエム(Diem)」のチームが開発したスマートコントラクト言語だ。 今年8月に「USDT」のアプトス対応が発表されていた。なお「USDT」がMove言語チェーンに対応するのは初の事例となる。 現在「USDT」はアプトスの他、アバランチ(Avalanche)、イーサリアム(Ethereum)、ソラナ(Solana)、リキッドネットワーク(Liquid Network)、コスモス(Cosmos)、テゾス(Tezos)、トロン(Tron)、ニア(Near)、ポルカドット(Polkadot Asset Hub)、セロ(Celo)、トン(Ton)、アルゴランド(Algorand)、イオス(EOS)、オムニレイヤー(OmniLayer)、ビットコインキャッシュSLP(BCH-SLP)、クサマネットワーク(Kusama Network)に対応している。 ただしクサマ、ビットコインキャッシュ、オムニ、アルゴランド、イオスについては、新規発行が終了している。 またアプトスと同じくMove言語を採用するレイヤー1ブロックチェーンのスイ(Sui)は10月8日、米サークル(Circle Internet Financial)発行の米ドルステーブルコイン「USD Coin(USDC)」のネイティブ版トークンに対応開始している。「USDC」においてもMove言語に対応するのは初の事例となっている。
大津賀新也(幻冬舎 あたらしい経済)