台風9号発生 沖縄、西・東日本中心に大気の状態非常に不安定 猛暑日エリアは縮小
きょう(月)午前3時に、台風9号が発生した。台風は今月、ハイペースで発生していて5個目になる。この台風や台風からの暖湿気、上空の寒気などの影響で、沖縄、西・東日本を中心に大気の状態が非常に不安定になりそうだ。局地的に非常に激しい雷雨になり、大雨になるおそれがある。また、西日本では、雨で猛暑日を解消する所が多くなるが、各地、湿度が高く、不快な蒸し暑さは続きそうだ。
西と北で雨エリア広がる 東も不安定
きょう(月)は、梅雨明け後雨が極端に少ない西日本で雨エリアが広がりそうだ。きょう(月)午前3時に、宮古島の南で台風9号が発生した。今後は、東シナ海、黄海へと、ゆっくりと北上し、22日(木)ごろ、大陸で熱帯低気圧に変わる見込み。あまり発達しない予想だが、沖縄や西日本の太平洋側を中心に、台風や台風からの暖かく湿った空気の影響で、断続的に雨が降る見込み。局地的に非常に激しい雷雨になり、大雨になるおそれがある。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に十分注意が必要だ。
台風から遠く離れている東日本や福島でも、この台風からの暖かく湿った空気や上空の寒気などの影響で、午後ほど大気の状態が不安定になり、内陸を中心に天気が急変する可能性がある。特に関東で不安定で、夜ほど雨や雷雨の範囲が広がる見通し。場所によっては短時間で道路が一気に冠水するような雨の降り方になるかもしれない。竜巻などの激しい突風やひょうにも注意が必要だ。
東北は、福島で不安定なほかは広い範囲で晴れる見込み。北海道は、道北から次第に雨が降り、札幌も夜遅くから本格的に雨が降りそうだ。 【予想雨量(20日(火)朝まで、多い所で)】 九州南部、四国 150ミリ 沖縄 120ミリ 九州北部、関東甲信 100ミリ
猛暑日連続記録ストップも熱中症警戒
きょう(月)は、雨の範囲が広がるため、最高気温が35℃以上の猛暑日エリアは縮小しそうだ。熊本など西日本で猛暑日が記録的に長く続いている地域では、久しぶりに猛暑日から解放される所が多くなる予想。ただ、名古屋では36℃など、連続記録をさらに更新する所もありそうだ。熱中症警戒アラートが東日本を中心に発表されている。東京都心では34℃など猛暑日にならない所でも、不快な蒸し暑さで、熱中症のリスクは高くなる。油断せず、熱中症対策は万全に行いたい。 またきょう(月)、日中の最高気温が最も低いのは北海道の稚内で9月下旬並みの19℃にとどまる予想。北海道は、雨のあと秋っぽい空気が流れ込みそうだ。 (気象予報士・丸田絵里子)