ディ・マリアの移籍を阻んだ脅迫…… W杯優勝選手に届いた銃弾と豚の頭
「権力誇示」の標的に
元アルゼンチン代表のアンヘル・ディ・マリアは、アルゼンチンの犯罪組織から脅迫を受けた後、故郷のクラブであるロサリオ・セントラルへの復帰を断念したようだ。 『Reuters』によると、今年3月、家族が住む家の敷地内に殺害予告のメモが投げ込まれた事件があった後、ディ・マリアは額に弾丸が埋め込まれた豚の頭が入った箱と、もしロサリオに戻ったら、次の首は娘のものだというメモを受け取ったと伝えられている。 また、同選手は脅迫に耐えたにも関わらず、ロサリオに戻るチャンスを断ったことで批判を受けた。これに対し、ロサリオのテレビ局で、一連の事件についてこう語った。 「あの数カ月はひどいものでした。私たちはただ座って、夢の復帰が果たせないことを嘆きながら毎晩泣くことしかできませんでした」 「理解できない人たちは、一瞬たりとも私の立場に立って考えようとしません。ソーシャルメディアでは、他人の立場に立って考えることなく、他人を虐待するのは簡単だからです」 マクシミリアーノ・プッラロ知事は7月初めに、公人らの安全を確保するための措置を講じたと述べたが、麻薬やギャング関連の暴力が増加しているロサリオの安全確保はいつになるのか。ディ・マリアの夢の移籍が実現できることを願いたい。
構成/ザ・ワールド編集部