最優秀障害馬マイネルグロンが3日福島の平地戦で復帰!オジュウチョウサン思い出す石神深騎手
昨年の最優秀障害馬マイネルグロン(牡6、青木)が11月3日、福島7Rの平地競走(3歳上1勝クラス、芝2600メートル)で復帰する。4月の中山グランドジャンプでは単勝1・1倍に支持されたが6着に敗れた。その後、右前深屈腱炎が判明して休養。幸い軽度だったため、10月1日に帰厩して坂路で追い切りを重ね、態勢を整えた。 30日は単走で4ハロン56秒4、ラスト13秒0を馬なり。15-15を含めて8本時計を出してきた。青木師は「脚もとは安定していて不安はない。2本目の時計でだいぶできていた。獣医師によると心臓もいい時に近いです。長丁場はどんと来いだし、平場でもいい競馬ができると思う」と自信を見せた。 平地0勝なので未勝利扱いだが、フルゲート内に収まって出走可能となった。障害入りする前は芝の未勝利戦で2着4回の実績がある。 調教をつけてきた主戦の石神深騎手も、エースの復活を楽しみにしている。行きっぷりが悪かった前走は、馬が脚もとの危険を感じて加減したのではないかと推測する。「それしか考えられない。返し馬でも違和感はなかったが、スタートしてからあれっという感じ。賢い馬なので、壊れるのを察知したのかも。オジュウチョウサンもそうだったが、野生馬のよう。同じにおいがする。治癒力もすごい」と感心する。 比較として名を挙げたオジュウチョウサンは障害G1を9勝した不世出の名ジャンパー。こちらは7歳夏に福島2600メートルの開成山特別を勝ち、続く東京の南武特別も連勝して有馬記念9着と善戦した。有馬記念を念頭に据えたローテーションだったが、マイネルグロンは12月21日中山の中山大障害(J・G1、芝4100メートル)へのステップとして陣営が最善と判断した。リスタートの一戦に注目だ。【岡山俊明】