【MotoGP】アプリリア、2024年はMotoGPでさらに空力に革新? 「多くのイノベーションがある」とテスト担当が匂わせ
アプリリアでMotoGPテストライダーを務めているロレンゾ・サヴァドーリは、2024年シーズンにチームが革新的な空力面の変化を用意していると語った。 【ギャラリー】2024MotoGPシェイクダウンテスト2日目:空力面で各メーカーが新パーツ投入 2月1日からMotoGPはマレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットでシェイクダウンテストを開始。各チームのテストライダーが中心となり、新型マシンなどのテストを進めている。 シェイクダウンテストでは各チームが持ち込んだ、空力面で進化を遂げたマシンが注目を集めている。中でもアプリリアは従来のいかにもな”ウイング”方式ではなく、よりカウルと一体化させた形状で空力を追求しているなど、異なる方向性を示していた。 しかし、アプリリアの空力の進化はこれに留まらないようだ。テストを担当しているロレンゾ・サヴァドーリは、今後さらなる空力面の進化が起こると語った。 「ここで僕らはまさにシェイクダウンをやっているんだ。だからこそ僕は10種類のバイクに乗っているわけで、これらのバイクは来週のテストで4人の(アプリリア陣営のフル参戦)ライダーが使うものになる」 サヴァドーリはmotorsport.comの姉妹媒体、GPOneにそう語った。 「エルゴノミクス(人間工学)の面からも既に調整されているから、今回の目的はテストが始まるときにちゃんと準備ができているよう、確認することにある。そして今回は、2024年型での最初の完全なテストになってくる」 「僕用のエルゴノミクスではないから、パフォーマンスを求めることはできない。それに何台ものバイクを走らせないといけないからね。全く新しいバイクになるときは、全てが問題ないかどうかを良く分析する必要があるんだ」 「MotoGPではバイクを完璧に機能させるために、ピースがきちんとハマっている必要がある。そしてその作業を行なうだけでなく、様々な試案をテストし、分析用のデータも集めないといけない」 サヴァドーリはさらに注目を集めたマシンのテール部分についてこう続けている。 「見ての通りさ。エアロダイナミクスが違いを生み出していて、僕らにはその観点で多くの革新がある。でも、それはこれまでも常にそうだった。グラウンドエフェクトを取り入れたフェアリングや、フロントフォークのウイングのようにね」 「多くの進歩が見られた部分も多いけど、僕からは言えない。ファクトリーライダーもまずはバイクを試す必要があるし、待つ必要があるね」
Rubén Carballo Rosa