国歌妨害、レーザー攻撃、乱入、ピッチ縮小…だけじゃない。日本ではあり得ない? 中国のスタジアムで目にしたまさかの光景【現地発】
板倉の得点時に「4 KOKI OGAWA」
日本代表は現地時間11月19日、北中米ワールドカップ・アジア最終予選で、中国代表と廈門で対戦。小川航基と板倉滉の得点で2点をリードした後、1点を返されるも、その直後に小川がこの日2点目を挙げ、3-1の快勝を収めた。 【画像】日本代表の中国戦出場16選手&監督の採点・寸評を一挙紹介! MOMは2発を叩き込んだストライカー。最終予選初出場で躍動のDFらも高評価 9年ぶりの中国でのアウェーゲームは、相手サポーターによる非紳士的行為のオンパレードとなった。まず、日本の国歌斉唱時にブーイングを浴びせれば、守護神の鈴木彩艶にレーザーポインターで攻撃、ピッチへの乱入者まで出た。 それも逃げ回る時間が長かったなか、スタジアム内は咎めるというよりも、どこか盛り上がるような雰囲気で、周りの中国人記者もこぞってスマホで撮影する姿が印象的だった。 また、中国代表としては、両サイドのラインを約1.5メートル内側に引き、ピッチの幅を狭めるという、前代未聞の策が大きな話題を呼んだ。 ただ、現地で起こった予想外の出来事はこれだけではない。45+6分に板倉がチーム2点目を挙げた際、得点者は約10分前に1点目を奪っていた小川と紹介されたのだ。大型ビジョンに「4 KOKI OGAWA」と表示された。 さらに久保建英OUT、前田大然INの場面でもズレが。前田のスタンバイが完了しているとはいえ、久保がCKのキッカーを担い、まだプレーしている最中にフライングで交代のアナウンスが流れたのだ。形式上ではピッチを去った選手がボールを蹴る、なんとも珍しいシーンとなった。 そのほかに、個人的に非常に驚いたのが、あまりにオープンな喫煙だ。ハーフタイムになり、スタンドとコンコースを繋ぐトンネルを抜けると、抜けたその場所でサポーターが煙草を吸っていたのだ。仕切りは全くない。流石に人通りの多いこのエリアは、禁煙ではないのだろうか。 用事を済ませて戻った際には、パスをぶら下げた複数の関係者も一服していた。そこで、近くにいた警備員に「ここら辺だと喫煙スペースはどこ?」と尋ねると、返ってきた答えは「あっちで吸え」。あっちとは例のトンネルすぐそばの場所である。黙認している可能性もある。 分煙が徹底されている日本では、なかなか見ない光景だった。 取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部/現地特派)
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