世相を反映!?する有馬記念 今年の漢字が「金」の時は秋古馬三冠か3歳馬がV さて今年は…
◇中央競馬記者コラム「ターフビジョン」 年の瀬となり、1年を振り返る時期がやってきた。元日には能登半島地震が発生、政界では裏金問題、猛暑、バブル期のような株価、新紙幣の発行、大谷翔平の活躍など。暗い話題が先行した印象の年だ。流行語大賞は「ふてほど」。不適切にもほどがある事件、事象も多かった。 今年の世相を現す漢字は「金」。今回5回目で、いずれも五輪開催年だった。最初に「金」が選ばれたのは2000年シドニー五輪。その年の有馬記念勝ち馬はテイエムオペラオー(4歳)。以下、12年ロンドンがゴールドシップ(3歳)、16年リオがサトノダイヤモンド(3歳)、21年東京がエフフォーリア(3歳)。00年以外は3歳、2頭の菊花賞馬が有馬記念を制した。今年は菊花賞馬アーバンシックが出走予定だ。 上半期の古馬戦線は群雄割拠。だが、下半期にドウデュースが天皇賞・秋で復活ののろしを上げ、ジャパンCも圧倒すると、一気に古馬の「顔」の座を取り戻した。有終の美か、3歳馬が世代交代を告げるのか。 競馬界の1年は騎手のスマホ不適切使用をはじめ、人の不祥事の印象が残念ながら強く残った。有馬記念は昔から世相を反映するなどと言われる。その辺りも頭の片隅に置きつつ、この1週間、勝ち馬を探したい。 (高橋知子)
中日スポーツ