根っからの車好き パトレイバー車制作した男のこだわり
車ひと筋で頑張る小野さん。ワイルド7のトレーラーなども小野さんの作品だ THE PAGE大阪
アニメ「機動警察パトレイバー」の実写映画プロジェクト「THE NEXT GENERATION -パトレイバー-」で使用されている実物大「98式AVイングラム」のデッキアップイベントが全国各地で行われ、各地域ごとに盛り上がりを見せた。きょう1日から全国で「THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦」が公開されるなど注目を集めているが、ここ関西でも昨年夏からイベントが行われ話題を呼んだ。今回は、4月に大阪駅前で行われた同イベントで、イングラムが乗ったレイバーキャリアを開発し全国各地へ運ぶなどする仕掛け人に話を聞いた。
大阪のパワーはすごいですよね
4月11日に、大阪市北区の「グランフロント大阪」で緊急デッキアップイベントが行われた。会場の都合から 事前告知なしという形で行われたが、広場に突如現れたイングラムに道行く人らは騒然。サイレンの音を合図に始まったデッキアップは、本番さながら? の盛り上がりを見せ、SNSでも拡散されたため、回を追うごとに多くの人が集まった。 「大阪のパワーはすごいですよね」と語るのは、イングラムを運ぶレイバーキャリアの制作などを担当し、自らも映画に特車二課整備班員として出演しているオノエンジニアリングの小野晃弘さん(46)。小野さんは、これまでにも「ワイルド7」のトレーラーを制作するなど、自動車関係の仕事をこなす。「本当に車が好きなんですよ」と言いながら、イングラムを見つめる眼差しが印象的だ。 大阪では昨年8月に住之江区の南港で行われて以来2度目。このキャリアを動かすときは「大きなものなので場所によっては動かすのが大変」とも語る。これまでにも広島、福岡両県などでも「出動」を繰り返す。「最近回を重ねるごとに、やっとイングラムの存在をわかっていただいたようだ」とも話す小野さん。なるほど、今の30代以上なら子どものころにコミックやアニメでイングラムを目の当たりにしている人も多いが、それ以下の年代になると知られていない。 だが、今回のイベントを見るたびに、その30代たちが子どもを肩車してデッキアップを見に来るという光景を目の当たりにするため、親子2代にわたって広がっていく様子がよくわかってうれしいとも話す。