神宮外苑再開発、事業停止認めず 最高裁、裁判官5人中1人反対
国立競技場などのスポーツ施設が集まる東京・明治神宮外苑で計画されている再開発事業を巡り、周辺住民らが東京都に事業施行認可の効力停止を求めた申し立てで、最高裁第3小法廷(渡辺恵理子裁判長)は住民側の特別抗告を棄却する決定をした。15日付。「緊急の必要性が認められない」として却下した東京地裁、東京高裁決定が確定した。 裁判官5人中4人の多数意見。宇賀克也裁判官は「高裁決定を破棄し、審理を差し戻すのが相当」とする反対意見を付けた。 住民らは樹木伐採で良好な景観を享受する権利が侵害されると主張。東京地裁決定は「重大な損害を被るとは認めがたい」と退け、東京高裁決定も支持した。