スペースXの「スターリンク」、2025年の売上高は1.8兆円の予測–米政府がウクライナ軍に提供
米Space Exploration Technologies(SpaceX、スペースX)の衛星ブロードバンドサービス「Starlink」(スターリンク)の来年2025年の収益が118億ドル(約1.8兆円)に達することを、調査会社のQuilty Spaceが報告している。 Quilty Spaceの新たな報告書によれば、米国政府がウクライナ軍にStarlinkを提供するため、2027年までで5億3700万ドル(約830億円)の契約を結んだという。これに強い消費者需要が加わり、来年の収益が118億ドルに達すると予測している。 2025年の収益予測の内訳は、消費者向けサービスの75億ドル(約1兆2000億円)、ハードウェア販売の13億ドル(約2000億円)、米国政府の30億ドル(約4600億円)が含まれる。政府契約には、国家偵察局(NRO)と宇宙開発庁(SDA)への衛星販売も含まれる。 「Starlinkは現在、米国大使館から戦場まで、政府部門全体で不可欠な資産と見なされている」と、Quilty Spaceは述べている。一方で将来的には、Amazon(アマゾン)の衛星ブロードバンドサービス「Project Kuiper」(プロジェクト・カイパー)との競争に直面する可能性も指摘されている。
塚本直樹