「自賠責じゃ足りない?」「任意保険はマストでしょ」絶対知っておきたいバイク保険の超キホン
バイク保険の主役は賠償責任保険だ
バイク保険って種類がいろいろあって、なんだか難しいですよね。でも、超キホンをおさえておけば初心者でも安心。意外とわかりやすいんです。ちょっと解説してみますね。 【画像】[2024年12月版] 250ccバイク 国内メーカーおすすめ23選 まずライダーであれば、誰でも加入しているのが“自動車賠償責任保険(自賠責保険)”です。法律上必ず加入しなければならないことから、“強制保険”とも呼ばれています。一方、ライダーが自分の意思で加入するのが任意保険。一般的にバイク保険とひとことでいった場合、任意保険を示している場合が多いです。 ここで、おさえておいてほしいのは「自賠責保険も任意保険も、中身は相手に対する”賠償責任保険”が主役」ということです。賠償責任とは”法律上、相手に対して損害を補償する責任”のことです。そのための保険が賠償責任保険で、バイク保険全体の土台となっています。 自賠責保険は“相手の身体に対する補償のみ”で、その額は、ケースによって上限4000万円の場合もありますが、基本的には最大3000万円までしかありません。つまり、3000万円を超える部分(対人賠償、最大無制限まで)の補償と相手の物に対する補償(対物賠償、最大無制限)はできないということ。 それらをカバーするのが、任意保険です。自転車の事故でも賠償額が数億になるケースもあるので、安心して公道を走るには、任意でも加入は必須ですね。さらに自分の身体(人身傷害)、自分の物(車両)の損害も任意保険でカバーすることができます。 余談ですが、損害保険は、自分や相手の身体と物の損害を”補填して償う”といった意味があるので”補償(ほしょう)”と書きます。生命保険は、生活を維持するという意味で保障(ほしょう)を使います。
任意保険の中身は?
じつは任意保険、いわゆるバイク保険は“バイクを対象とした自動車保険”の商品名でしかなく、一般的な自動車保険と中身は同じです。では自動車保険はというと、相手の身体と物に対する賠償責任保険と自分の身体と物に対する保険の組み合わせでできています。 自動車保険でもっとも大切な補償は、相手の身体に対する補償”対人賠償責任保険”と相手の物に対する補償”対物賠償責任保険”です。賠償責任は、場合によって数億円と高額になることもあるため、これらの保険でカバーするしか、現実的な方法はありません。 自分の車の修理代や、自分のケガの治療費は貯金や生命保険、医療保険等でなんとかできるかもしれないですが、数億円の賠償金は宝くじでも当たらない限り、準備はまず難しいでしょう。そんな万が一のために、バイク保険があるのです。