ホンダ日産統合で激変? ガチのライバル[アキュラ]と[インフィニティ]の未来はどうなる?
■抜本的なブランド改革が必要
こうした従来型の自動車ブランドの進化とは別領域として、大きな存在となったのがテスラだ。2010年代半ばの「モデルS」「モデルX」で日系プレミアムからユーザーが流れ、さらに「モデル3」「モデルY」の登場で一気に潮目が変わった。 そのほか、世界最大の自動車大国となった中国では、政府主導のEV事業拡大路線の中、プレミアムEVブランドが乱立し、生き残りをかけた熾烈な戦いを繰り広げているところだ。 このように、アキュラとインフィニティが誕生した80年代後半から90年代に比べて、現在のプレミアムブランド市場は様変わりしていることが分かる。その上で、アキュラとインフィニティ、抜本的なブランド構造改革が必要なのだ。 「渡りに船」とまでは言わないが、ホンダと日産の経営統合は、アキュラとインフィニティそれぞれにとって有益なものになることが予想される。