新時代を思わせるデザインと性能!! 電動スポーツスクーターFELO「FW07」が気持ちいい!
アクセルを回して楽しむ、まさにスポーツバイク
では跨ってみます。シートはコンパクトですが、シート高は800mmあり、買い物スクーターのような足つきは期待できません。 しかし、高めのシートとパイプハンドル、ステップのバランスが絶妙で、ライディングポジションはほんの少しだけ前傾。ステップもほんの少しバックステップ気味で、スクーターとして楽に乗ることもできるけど、積極的に乗ることもできる……そんな意思をバイクからひしひしと感じ取ることができます。 アクセルを開けると、十分なトルクに乗って車体はグイグイ加速していきます。FELOの他のモデル同様、不自然な加速はなく、内燃機エンジン搭載モデルに乗っているかのような自然な加速。それでいてエンジンモデルのようなトルクの谷がないので、じつに快適です。
ただ、パンチのある加速力という点では、原付二種モデル「FW-03」に軍配が上がるかも。車重や出力特性の問題なのかもしれませんが、FW07は良くも悪くも普通。もちろん扱いやすいということでもあるので、公道を走るには最適です。 そして、加速力のパンチは薄いと言いつつも、素晴らしいのが加速力の持続。パワーに余裕がある分、どこまでも加速していきます。しかもトルクの谷がないので、これがまた気持ち良い。前後14インチタイヤの安定感も相まって、安心して加速できます。 この安心感の高さは、さすがフラッグシップというべきでしょう。 コーナリングも安定感があり、違和感なく曲がっていきます。フットステップはヒールグリップが可能なのも、高ポイントと言えるでしょう。
ABSの介入度は遅めで、ブレーキレバーをかなり強く握らないと作動しませんでした。スポーツ走行を楽しみたいユーザーにとっては、ここも高ポイントです。 最長航続距離は140kmで、充電時間は9~10時間。ツーリングなどで1日中乗るのは厳しいでしょうが、半日くらい出かける時に「普通のスクーターじゃつまらない」と考えている方には最適な1台。未来を先取っている感も、所有欲を満足させてくれますよ!
佐賀山敏行