<センバツ・夢へ続け!>仙台育英・支える人たち 栄養満点の手料理を 保護者会、体づくり応援 /宮城
仙台育英硬式野球部員の保護者は、選手たちが日ごろの練習にしっかり打ち込めるよう、保護者会をつくってサポートしている。 体づくりに取り組む冬場を中心に、週末になると昼食を振る舞っている。中華飯や牛丼などのボリューム満点のメニューが多く、スープとともによそう。限られた予算の中で、たんぱく質が多く栄養価の高いメニューを考えながら献立を組み立てるという。62人の部員に必要な米の量は約100合にもなる。 捕手の木村(2年)の父で、会長の敬一さん(49)は「選手が練習しやすいように自分たちはサポートに徹する。野球が大好きな子供たちを応援するのが楽しい」と語る。 新型コロナウイルスの感染拡大で、会の仕事は大きく変わった。手作りの料理を振る舞う回数は減り、手伝う保護者の数も約30人から10人以下に減らした。新入部員の歓迎会や甲子園の激励会などの行事も中止が相次ぐ。 敬一さんはこれまでに2度甲子園に駆け付け、1年生の夏からメンバー入りした次男を応援した。2019年夏の大会は観客の声援や吹奏楽の演奏でにぎやかだったが、昨年の交流試合は保護者らがぽつんと座るだけ。「一昨年の光景が忘れられない」という。 センバツ出場は「うれしい半面、今年は絶対開催してほしい」。東日本大震災から10年の節目の大会で「優勝したら地域を盛り上げられる。日々一生懸命練習して、胸を張って戦ってほしい」とナインの活躍に期待している。【面川美栄】=随時掲載