[プレミアリーグWEST]5か月前の1-8はスタンドで観戦。ピッチ上で印象変えた静岡学園MF原星也、大津相手に縦突破連発
[11.24 プレミアリーグWEST第20節 大津高 2-1 静岡学園高 大津町運動公園球技場] 【写真】「えげつない爆美女」「初めて見た」「美人にも程がある」元日本代表GKの妻がピッチ登場 5か月前の1-8はスタンドから見ていた。チームメートが大津高(熊本)に圧倒され、衝撃的な敗戦。だが、静岡学園高(静岡)MF原星也(3年=静岡学園中出身)は5か月後にピッチ上でその印象を変える。 「前期は本当に勝てない相手だと思ってたんですけど、後期、こうやってやってみて、負けたっすけど、勝てる相手だなっていうのは思いました」と原。自分のスピードも通じないだろうと警戒心を持ってのスタートだったというが、前半8分、16分と味方の好パスを受けて一気にDFのマークを外し、ゴールライン際まで切れ込んでみせた。 「前半に縦突破意識してやったらまあまあ行けたんで。そこからどんどんボールを受けて相手との間合い見て、スペースに行こうと思いました」。そのスピードは相手の脅威に。相手原が圧倒的なスピードでルーズボールに追いつき、大津GKにイエローカードを提示させるシーンもあった。 後半も相手DFが前からボールを奪いに来る中、逆を突いたり、ボールを浮かせて入れ替わる形で前進。チームメートにも上手く活かされながら、躍動したゲームだった。ギリギリでボールに触れられたり、1人抜いた後にカバーされるなど得点に係われなかったことは課題に。それでも、川口修監督は「結構、今日は相手の脅威になってたんじゃないかな。原は自分の持ち味を出してやれた」と高評価していた。 6月30日に行われた大津戦で原はベンチ外。同日、同会場でプレミアリーグ後に開催されたプリンスリーグ東海の四日市中央工高戦に先発出場し、左サイドからの突破でアピールに成功した。その後、プレミアリーグ出場がないまま、インターハイメンバー入り。そして、同大会2回戦では、後半アディショナルタイムに縦突破からのクロスで同点ゴールをアシストしている。 「(セカンドチームコーチの)北川(慶)さんの教えもあって、僕は人間的にも努力することだったり、試合中頑張ることだったり覚えて」取り組んできたサイドアタッカーは、プレミアリーグWEST王者にも力が通用することを確認。だが、試合は1-2で終わっただけに、次はゴールをもたらして勝つ意気込みだ。 「次、大津とやる時、選手権決勝なんですけど、対策してくれると思うので、それでも、相手のサイドバックも超えて、あのセンターバックのキャプテンの子(DF五嶋夏生)を抜けるようにしたい」 半年間で飛躍した原は、選手権での活躍を誓う。「まず自分の持ち味である裏抜けだったり、縦突破だったり、観客、見てる人に『こいつ、速っ!』みたいに思わせられるように、 自分の特長を前面に出せるようにプレーしていきたい。(対戦相手には、)『絶対止められないな』、という感じで思わせたい」。目標に掲げた数字は5アシスト。静岡学園の勝利に結びつくような活躍を続け、日本一を勝ち取る。