ついに来週月曜マイナ保険証に一本化・・・ 利用率は約15%で不具合も多発 病院で認証されなかったらどうする? メリット・デメリットを比較しました
12月2日から、現行の「健康保険証」は新たに発行されなくなります。従来の保険証については最長1年後まで使える余地を残しながら、それに代わる「マイナ保険証」の本格運用がスタートします。 患者は「マイナ保険証」をカードリーダーにかざし、暗証番号か顔認証で受付します。厚労省によると、10月時点のマイナ保険証の利用率は15.67%にとどまっていて、伸び悩んでいます。マイナ保険証の現状はどうなっているのでしょうか。
12月2日まで1週間を切ったなか、大阪府内のクリニックでどのぐらいの人が「マイナ保険証」を利用しているのか取材しました。 (記者リポート)「患者さんがいらっしゃいましたが、紙の保険証を使って受付をしています」 (“紙保険証”の利用者 80代)「年齢的にあとも短いから、ちょっと今のところ必要ないかなって」 取材をしたクリニックで1日でマイナ保険証を使った人は、52人中7人でした。 マイナ保険証の使用を試みたものの、顔認証されなかったケースや保険証として使う登録作業が済んでいないため使えなかったケースもあります。
「マイナ保険証」メリット・デメリットは?
マイナカードは、保険証として使うための登録作業が済んではじめて「マイナ保険証」になります。登録はスマホのアプリ「マイナポータル」などでできます。 過去に処方された薬の情報や健診結果を、医師や薬剤師にスムーズに共有することができるほか、手続きなしで「高額療養費」の限度額を超える支払いが免除されるというメリットがあります。 一方で、全国保険医団体連合会の調査によると、全国7割の医療機関から不具合の報告がありました。最も多かったのは旧字体と新字体など漢字の違いによるエラーで、カードリーダーの接続不良や認証エラーなど機械自体の問題も目立ちます。
システムエラーで読み取れなかったらどうする? 子どもの成長などで顔認証しないことも
医療機関で、システムエラー等によりマイナ保険証の読み取りができなかった場合はどうすればよいのでしょうか。 マイナ保険証の利用登録をした人には、「資格情報のお知らせ」が届きます。それをマイナ保険証と一緒に提示すると使用できます。 保険証としての利用登録が済んでいない人やマイナカードを持っていない人は、資格確認書を使用します。資格確認書を入手するのに申請は不要で、12月2日から順次交付されます。有効期間は最長5年で更新もできることになっていて、マイナカードを持っていなくても引き続き保険証の機能が保持されます。