テスラ納車台数、2四半期連続で減少も-「需要環境悪化」とベアード
(ブルームバーグ): 米テスラは1-3月(第1四半期)の納車台数が市場の予想に反して前年同期比で減少した後、4-6月(第2四半期)も減少となる可能性があると、ロバート・W・ベアードは指摘した。
テスラは4-6月に前年同期との比較で厳しい状況に直面していると、アナリストのベン・カロ氏は9日のリポートで分析。4-6月の納車台数を前年同期比4.6%減の44万4510台と予想した。同氏はテスラ株について「買い」に相当する投資判断を付与している。
「需要環境が悪化したことは否定できない」とカロ氏は記述。「イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は金利上昇の環境下で売り上げを伸ばすことの難しさについて最近の電話会議で声高に語っている」とし、これが少なくとも今年前半は「向かい風になり続ける」と当社では想定していると続けた。
ウォール街はテスラの短期的な販売見通しについて警戒感を強めており、ウェルズ・ファーゴのアナリスト、コリン・ランガンは先月、テスラを「成長のない成長企業」だと見なしていた。
マスク氏が自動運転タクシーについて8月8日に発表すると表明したことで、テスラ株は上昇する可能性もあると、カロ氏は過去の例を引き合いに指摘。同発表や他の要因を挙げ、テスラ株をもはや「弱気」銘柄とはみていないという。
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原題:Tesla Investors Brace for Potential Back-to-Back Sales Decline(抜粋)
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Craig Trudell