「もう、そうめんにしか見えない」 一日で散ってしまう熱帯の花が話題 開花後に遂げた驚くべき変貌
「そうめん」の花、大変貌
投稿は続きます。 翌7月11日には、おしべはすっかり伸びて、〝白いそうめん〟は地面に落ちてしまいました。 さらに7月12日の投稿では、「そうめんのように真っ白だったおしべが、まるでソース焼きそばのような色に変化していました」。おしべは茶色く変色。 そうめんから、ソース焼きそばに、めまぐるしい変化を遂げたパナマソウは、この後、雌花が少しずつ開花していくそうです。 果実が熟すと表面が裂けて、赤い果肉が現れ、目立つとのこと。 うれしいことに、神代植物公園のパナマソウは、あと4つつぼみが残っています。「ひとつは近日中に開花しそうです。他の3つも、7月中には開花するのではないかと思われます」
パナマ帽の材料にも
パナマソウは聞きなじみがありませんでしたが、「葉はパナマ帽の材料に利用されたりします」と聞いてびっくり。 「パナマ帽」は、実はパナマではなくエクアドルの発祥で、日本では戦前から紳士用の正装として愛されてきて、今でも根強い人気があります。 パナマソウの原産は中央アメリカのボリビアで、神代植物公園には2019年度に「日本新薬株式会社 山科植物資料館」から2株導入されました。 待ちに待って、昨年、初めて開花したそうです。 まだ4つ残っているつぼみの開花状況は、神代植物公園のX(@ParksJindai)で発信するそうです。 7月20日(土)・21日(日)、9月14日(土)・15日(日)には「大温室夜間公開」があります。 タイミングが合えば、夜に咲き始める「パナマソウ」のほか、夜に咲き始めて朝にはしぼんでしまう「ゲッカビジン」や「サガリバナ」など、珍しい熱帯の夜の花を、間近で見られるかもしれません。