まさかの!このままだと当選しそうな「裏ガネ議員」たちの名前…そして選挙後、「石破おろし」が始まる
間近に迫る衆院選の投開票。石破総理は「裏ガネ議員」の一部非公認、比例重複を認めない方針を決め、勝負に出たと思われた。しかし、これは国民を欺く罠だった。選挙区を回り、その実態に迫る。 【一覧】自民党「落選危機」候補者24人の「実名」はこちら! 前編記事『「このままではマズいですね」石破総理が真っ青に…自民党が行った総裁選「極秘調査」衝撃の中身を公開する』より続く。
「今回だけは許せん」松野の不義理にいらだつ人々
旧安倍派の幹部でありながら、運良く非公認を免れたのが元官房長官の松野博一だ。しかし、ネガティブなイメージが払拭されないのか、地元の千葉3区では逆風が吹いている。市原市の市議会議員が語る。 「松野が配っているチラシを見てください。『派閥が告発された事案に関して、私自身は関係した事実がなく、嫌疑なしとなりました』と書いてある。まるで他人事です」 地元のドンとして知られる松野の後援会幹部も、「今回だけは許せん」と息巻く。 「裏ガネも含めて色々あったので、一度説明に来いと言っているのに、『そのうち行きます』と言うだけで一向に来ない。 俺はアイツが32歳のときから面倒をみて、地元企業や関連団体を紹介した。カネも7億円近く集めてやった。政治の世界は義理が大事なのに、それがわかってないんだな」 五井駅前で演説する松野を直撃すると、「選挙が甘いものじゃないことはわかっています。'96年の最初の選挙も落選してますから」と語るのだった。
「非公認議員」を自民、公明が全力応援
4月4日、党員資格停止1年の処分を受け、石破政権以前から非公認が決まっていたのが、元安倍派事務総長の下村博文と西村康稔だ。 10月13日、東京11区の立候補予定者たちによる公開討論会が開かれた。そこで下村は「日本をどう立て直すか。日本創生は前々回の選挙から訴えている」と石破の掲げる日本創生に賛意を示し、自民党の一員であることをアピールした。 討論会後は大山駅前で街頭演説。元秘書の河野ゆうき都議をはじめ、6人ほどの自民党区議がビラを配っている。これで自民党非公認というのはなんとも奇妙な気がするが、下村本人に聞くと、「自民党の議員団もみんな応援してくれますから、必ず這い上がります」と自信を覗かせるのだった。 一方の西村も非公認ながら、公明党の推薦を受けて快調だ。 「兵庫9区の淡路島は離島振興で潤ってきたため、自民党が強い。西村は10万票は固い」(自民党秘書) とはいえ、一つ気になる要素がある。対立候補である立憲の橋本慧悟が、あの元明石市長・泉房穂の「一番弟子」なのだ。地元紙記者が説明する。 「橋本さんは昨年の県議選で泉さん率いる政治団体から出馬し圧勝した。泉さんが衆院選後に新党を作るのではという噂もあり、橋本さんへの注目が集まっています」 同じく非公認ながら公明党の推薦を受けるのが、埼玉13区の三ッ林裕巳。公明党が裏ガネ議員らに推薦を出すのには、抜き差しならない事情がある。