『葬送のフリーレン』美しすぎる劇伴の世界をフルオーケストラで魅了…miletも生歌唱で「心が震えるほど幸せ」
2023年9月から2024年3月までテレビ放送が行われたTVアニメ『葬送のフリーレン』について、本作の劇伴に注目したフルオーケストライベントが去る8月21日に開催された。ここではオフィシャル情報よりイベントの模様を紹介する。 【画像】アニメで癒やされた方も多いのでは…Evan Callさんが手掛ける劇伴をオーケストラで披露(写真7枚) アニメ『葬送のフリーレン』において、そのハイクオリティなアニメーションの中でも大きな役割を担ったのが、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」やアニメ「ヴァイオレット・エヴァ―ガーデン」などの音楽も手掛けた作曲家 Evan Call氏による劇伴。その楽曲の数々はアニメ本編を彩るだけでなく、音楽としてファン・視聴者の心に残り、4月に発売されたサウンドトラックCDは、約1万4千枚の売り上げを記録、アニメ放送終了後も高い支持を受けている。 8月21日(水)に神奈川県・パシフィコ横浜国立大ホールにて開催された「『葬送のフリーレン』オーケストラコンサート」ではアニメ本編の劇伴をフルオーケストラで、スクリーンに映し出されるアニメ映像と合わせた“音楽の魔法”を披露。満員となる4,000人の観衆を魅了した。 演奏を務める東京フィルハーモニー交響楽団がスタンバイ、そこに指揮者・田尻真高氏が登壇すると、いよいよ開演。スタートを飾ったのは、『葬送のフリーレン』の劇伴のオファーを受けたEvan氏が最初に制作した楽曲で、作品全体をイメージしたという「Journey of a Lifetime ~ Frieren Main Theme」。本作の魅力溢れ出る壮大な楽曲に合わせて、スクリーンにはフリーレンたちの旅の先々の景色と、勇者パーティー、新パーティー合わせて6人のメインキャラクターの姿が映し出され、一気に『葬送のフリーレン』の世界に引き込みまれる。 ここからフリーレンとヒンメルたちの“最後の冒険”やヒンメルの死に寄り添った「One Last Adventure」「Farewell,My Friend」、フリーレンとその弟子フェルンの出会いのシーンに合わせた「Time Flows Ever Onward」、魔族との激しい戦いを盛り上げた「Zoltraak」など、お馴染みの楽曲がフリーレンの旅を辿るかのように紡がれていく。 その後の公演中盤には『葬送のフリーレン』のエンディングテーマを担当したシンガーソングライター・miletが登場。金曜ロードショーでの初回スペシャルのエンディングと第11話の挿入歌として起用された、Evan氏作曲による「bliss」、そして2クールに渡ってエンディングテーマとして作品を彩った、自身の作詞作曲による「Anytime Anywhere」を、フルオーケストラの演奏をバックに披露し、その伸びやかな歌声で会場を魅了した。