東農大、31年ぶり1部で勝利 4連覇目指す王者・青学大に逆転勝ち 北口監督「やっと勝てました」【東都大学野球】
◇3日 東都大学野球秋季リーグ戦 東農大5―4青学大(神宮) 1993年秋以来31年ぶりに1部に復帰した東農大が、4連覇を目指す青学大に5―4で逆転勝ちして今季初白星、1部では31年ぶりの勝利を挙げた。1点を追う8回に主将の和田泰征内野手(4年・習志野)のソロ本塁打、代打の合志鉄平捕手(1年・九州学院)の勝ち越し内野安打で逆転した。エース長谷川優也投手(4年・日本文理)が6回から4イニングを1失点で逃げ切った。 ◇ ◇ ◇ 主将が打って、エースが締めた。開幕から5連敗していた東農大が、1993年秋の駒大戦以来31年ぶりとなる1部での勝利。歴史的なウイニングボールを手にした北口正光監督は「やっと勝てました。内容的にはまだまだミスが出ているが、全員が最後まで気持ちを切らさずにやってくれた」と喜んだ。 春秋連続日本一とリーグ4連覇がかかる王者に見事な逆転勝ち。1点を追う8回に右翼へ同点弾の和田主将は「相手は全国で一番強いチーム。自分が打たないと乗っていけないと思った」と力を込めた。 なおも2死三塁で、チームトップの努力家のルーキー合志がボテボテの三ゴロを内野安打にして勝ち越し。この日プロ志望届を公示されたエース長谷川は6回に佐々木に適時打を打たれて一時勝ち越しを許したが、8回1死満塁も低めのスライダーで三ゴロ併殺に仕留めるなど粘った。 開幕5連敗のうち3試合は1点差負けだったが勝ち切った。長谷川は「あしたは、青学も目の色を変えて来るので自分たちも引き締めていきたい」と誓った。王者に競り勝った北口監督も「この勢いで、残り試合も勝ち続けたい」と威勢のいい言葉を残して引き揚げた。
中日スポーツ