大の里の活躍、壁新聞で 金沢・大徳中特別支援学級 本紙切り抜き、情報たっぷり
●初優勝から欠かさず 金沢市大徳中特別支援学級の生徒が、大相撲の大関大の里(津幡町出身)の活躍をまとめた壁新聞作りを続けている。初優勝した昨年5月の夏場所から毎場所欠かさずに制作。北國新聞の記事の切り抜きを使い、取り組みの成績だけでなく、対戦相手の特徴や豆知識などもたっぷりと盛り込んだ。多くの人に見てもらえるよう廊下に張り出し、郷土力士の活躍を伝えている。 壁新聞は縦105センチ、横75センチの模造紙で、1~3年生8人が夏場所から昨年11月の九州場所までの活躍を取り上げて8枚を仕上げた。 北國新聞の朝刊に掲載された大の里の写真や記事の見出しを切り抜き、読みやすさやデザインを工夫して配置した。場所ごとに決まり手や対戦相手の名前などをまとめ、かわいらしいイラストも描いた。 成績だけではなく、豊昇龍や琴桜、尊富士(たけるふじ)など大の里のライバル力士も紹介。本名や出身地、得意技などを生徒自ら調べて、分かりやすい紙面作りに努めた。クイズを盛り込み、新聞を見た生徒が楽しめる要素も盛り込んだ。 制作は自立活動という授業の一環で、担任の伊東ひとみ教諭と池田歩美教諭が大の里の優勝をきっかけに、生徒に紙新聞作りを持ち掛けた。伊東教諭は「思いのほか関心を示してくれた」といい、生徒が自ら紙面の企画を考えるようになった。文字の美しさやデザイン、文章力が向上したという。 完成した壁新聞は廊下に張り出している。寺前咲花さん(3年)は「だんだんと相撲のことが分かり、テレビや新聞で見るようになった」と話し、石野珠音さん(2年)は「色を真剣に選んで、きれいに仕上げた。相撲に興味を持てた」と話した。