世界各国のグルメなど堪能 市が初の多文化共生フェスタ【宇部】
宇部市主催の多文化共生フェスタは29日、宇部新天町名店街と中津瀬神社で開かれた。各ブースで世界各国のグルメを味わったり、異文化体験を楽しんだりして、多くの人が交流しながら、異国への理解を深めた。 市は3月に多文化共生推進ビジョンを策定。国籍や民族、文化の違いにかかわらず、すべての人が快適に過ごせるまちづくりを進めていることをPRし、理解を促進するため、同フェスタを初めて開催した。 特設ステージではジャンベ演奏、フラメンコ、フラダンスが披露され、外国人が「あるあるネタ」でトークを繰り広げた。同神社境内には海外のグルメが集合。大鍋パエリアの実演販売が人気を集め、スリランカカレー、トムヤムクン、ルーローハンなども多くの人が堪能した。 フィンランド発祥のニュースポーツ・モルックの体験コーナー、各国の雑貨を販売するブースも盛況だった。モルックを体験した村田一樹君(黒石小5年)は「言葉は通じなくても、いろんな国の人とナイスプレーを褒め合えて楽しかった」と感想を語った。 ベトナム人の技能実習生ら約30人がスタッフとして運営に協力した。市観光交流課の上田優作課長は「市内には約2300人の外国人が暮らしていて、今後も増えることが見込まれる。フェスタを機会に、多文化共生の大切さを広く知ってもらいたい」と話した。