アリデヴェルチ、V10!4台のランボルギーニ ウラカン(STO、ステラート、スパイダー、テクニカ)との最後の旅
ランボルギーニ ウラカン(Lamborghini Huracán):さらば、V10!
ランボルギーニ ウラカンとのお別れツアー。STO、ステラート、スパイダー、テクニカ。生産終了となったランボルギーニ ウラカンの派生モデルで、現在も販売されている4台をイタリアで走らせた。アリデヴェルチ、V10!
すべてはV10から始まる。今や伝説となった5.2リッターエンジンは、「ランボルギーニ ガヤルド」の最後の数年間に使用された。およそ10年前に610馬力を発揮して発表された。今日に至るまで大きな変化はない。数年後に640馬力に小幅アップグレードされたものの、基本的な特性は長年にわたって変わっていない。自然吸気エンジンならではの、素晴らしくリニアなパワーデリバリーを備えたエモーショナルなパワーユニットである。 下からのターボパンチもいいものだが、なぜか上ではいつも空気が不足しているように感じられる。一方、自然吸気エンジンは、エンジン回転数が上がれば上がるほど、走行抵抗の増加に比例してパワーが増していく。したがって、自然吸気エンジンは、ドライバーにどんどん要求してくる。この「回転を上げたくなる」という感覚は、まさにそこから来るものなのだ。
しかし、後継モデルは年内にハイブリッド対応のターボチャージャー付きV8気筒エンジンを搭載する予定だ。純粋主義者たちは顔をしかめるだろうが、内面的な価値よりも外見に興味がある大多数の顧客は、おそらく気にしないだろう。
最高出力は8000回転
V10は運転感覚フェチにとっては、最高出力に達するまで8,000回転のすべてを楽しむことができる。変速は7速デュアルクラッチギアボックスで、マニュアルギアボックスは「ガヤルド」が最後だ。大型のパドルはステアリングコラムに固定され、その他の操作系はもはや最新のものではない。ランボルギーニが最近、インフォテインメントシステムを一新してロングランモデルの若々しさを保っているとはいえ・・・。 親会社であるアウディとの関係は否定できない。ミラー調整、ステアリングホイールのボタン、ドアロック、それにバイクのような風変わりなインジケーターコントロール。幸運にも「ウラカン」を手にすることができれば、これらすべてをすぐに理解することができるだろう。 霜が降りた朝、赤と黒のディテールが施された白い「ステラート」に乗り込んだときは、イギリス、フランス、スペインの3人のジャーナリストが一緒だった。ランボのプレスオフィサーであるエンリコが、「ウルスS」で移動を共にした。そして、必要に応じてカメラカーの役割を果たした。 最初のステージは、ムジェッロのモトGPサーキットで、簡単な写真撮影と最初の車両交換のために停車する。残念ながら、サーキットに入ることはできない。ボローニャ市内は通らないほうがいいので、まずはアウトストラーダを走る。