【老後2000万円に向けて】50歳代で「貯蓄1000万円以上」ある世帯は何パーセントか
【50歳代・二人以上世帯】貯蓄保有世帯のみの平均と中央値はいくらか
次に、同調査より貯蓄保有世帯のみの貯蓄額について見ていきましょう。 ●【50歳代・二人以上世帯】の貯蓄1000万円~1500万円未満の割合 ・11.6% ●【50歳代・二人以上世帯】の貯蓄1000万円以上の割合 ・43.4% ●【50歳代・二人以上世帯の貯蓄額】平均と中央値 ・平均:1684万円 ・中央値:810万円 貯蓄保有世帯のみの貯蓄額をみると、貯蓄1000万円以上は約4割。 平均は1500万円を超えましたが、中央値は1000万円以下でした。
50歳代から家計の見直しを貯蓄計画を
50歳代では貯蓄1000万円ない人のほうが多数派でした。 教育費を払い終えて貯蓄が心もとないという方もいるでしょう。 ただお子さんが巣立ったご家庭では、教育費がなくなり、生活費も減ったりするため、子育て期間よりも貯蓄できる金額が増えるというご家庭も多いでしょう。 また、子どもの手が離れ時間に余裕が出てくれば、生活費も見直しやすくなります。 老後資金を考える際には「生活費を下げること」も大切ですから、50歳代から食費や外食費、光熱費を見直すなど、暮らしのダウンサイジングをすることも大切です。 それとともに行いたいのが貯蓄です。 確実に貯蓄を貯めていくには、毎月の給料や収入から一定額を先に貯蓄し、残りのお金で生活していく「先取り貯金」が効果的です。 先取り貯金にはさまざまな種類があり、預貯金だけでなく積立投資もその一つとなります。 2024年は新NISAもはじまりました。 貯蓄の一部に、新NISA制度を利用して積立投資をはじめるのも選択肢の一つとなるでしょう。 資産運用となればリスクがあるので、事前の情報収集や勉強が重要となります。 年代によってとれるリスクが異なりますし、大切な老後資金なので、きちんと情報収集をして納得のいく運用をしたいところです。 これを機に、ご家庭に合った老後資金対策について考えてみてはいかがでしょうか。 ●【ご参考】50歳代・二人以上世帯の貯蓄額一覧表(金融資産を保有していない世帯を含む) ・金融資産非保有:24.4% ・100万円未満:9.3% ・100~200万円未満:5.8% ・200~300万円未満:4.2% ・300~400万円未満:5.1% ・400~500万円未満:3.2% ・500~700万円未満:5.0% ・700~1000万円未満:5.7% ・1000~1500万円未満:8.8% ・1500~2000万円未満:6.0% ・2000~3000万円未満:7.2% ・3000万円以上:10.8%
参考資料
・金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)」 ・金融庁「新しいNISA」
宮野 茉莉子