「1泊20万円超がザラ」「隈研吾のデザインも格好いい!」…。1泊20万円超の超高級ホテル「東京エディション銀座」の「6300円モーニング」の“超正直な感想”
■盛り付けも美しい「とびきりおいしい普通」 フルーツ盛り合わせのミニプレートには、メロン、巨峰、マスカット、オレンジに加え、いちじくが入っていたりして、なんだか新鮮。 生ハムやサラミなどシャルキュトリの盛り合わせは、さまざまな種類が少しずつ盛り付けられて、バラの花のような美しさです。 モーニングビュッフェでは十中八九の割合で登場するスモークサーモンもそう。ケッパーは鉄板の組み合わせですが、サワークリームまで添えられているあたりがニクい。ヨーグルトは生乳のものだけでなく、豆乳やココナッツ由来のヴィーガン向けのものもあります。
「東京エディション銀座」のモーニングは、「品数がすごい!」とか「フォアグラやら伊勢海老やらの高級食材がてんこもり!」とか、そういう何か目玉的なものがあるのではなく、とびきりおいしい普通の(とはいえさりげなくおしゃれかつ豪華な)朝食でした。 筆者が「東京エディション銀座」を訪れたのは10月半ばの平日朝9時頃。ピークタイムをすぎているのか、店内は比較的空いており、すでに食事を終えたのか、お茶を飲みながら談笑している席もあります。
■公用語は英語? 異国に迷い込んだような銀座のホテル レストランの受付係の女性から「グッドモーニング」と挨拶された時点でもしやと思ったのですが、どうやら利用客はほとんどが海外からのインバウンドのようです。 店内のスタッフも半数以上が外国人で、漏れ聞こえる会話のなかに日本語はなく、まるで海外のホテルに来たような不思議な気分です。 1泊20万円のホテルに泊まる富裕層たちは、高い天井にはデコラティブなシャンデリア、大理石の床にありがたい壺やら何やらが飾られた、昔気質で荘厳な高級店よりも、日常の延長のようなカジュアルだけど上質な空間にニーズがあるのかもしれません。
食後にオーダーした紅茶は、添えられたミルクまで温めてあり、この気配りが行き届いた心地よい空間こそが、5つ星たるゆえんなのかなと、妙に納得させられる朝です。 【その他の画像も多数】1泊20万円超! 超高級ホテル「東京エディション銀座」の「6300円モーニング」 編集部注:本記事に登場するメニューの価格は、すべて取材時点のものです。昨今の円安、原材料高騰などの影響を受けて価格が改定されている可能性があります。また、店舗によってモーニングの値段・内容は異なる場合があります。
大木奈 ハル子 :ブロガー・ライター